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仕事をするのなら、より良い環境でやりがいを持って働きたいと考えるのは自然なことです。さらに今は日本企業全般が人手不足にあり、建設・建築に関する求人は特に多い状況です。
環境を変えるため転職を考えている職人さんには、チャンスともいえるでしょう。
しかし、いざ転職してから後悔はしたくないものです。

そこで今回は、転職を考える時にどのような準備をすれば良いか、ご紹介していきたいと思います。

建設・建築関連の有効求人倍率は堅調

厚生労働省が発表した令和5年3月の「一般職業紹介状況」では、求職者ひとりあたりに何件の求人があるかを示す「有効求人倍率」が1.32倍でした(図1)。


図1 有効求人倍率の推移
(出所:「一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)について」厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32763.html 

さて、これは全産業の平均です。ここで建設・建築に関連する業種の有効求人倍率を見てみると、下のようになっています*1。

建築・土木・測量技術者:5.62
建設躯体工事の職業:10.11
建設の職業:4.55
土木の職業:5.84

全産業の平均に比べて、非常に多くの求人があることがわかります。特に建設躯体工事に関しては、1人の求職者に対して10件以上の求人があるという状況です。
つまり建設・建築の仕事で転職を考えている人にとっては、今は大きなチャンスといえます。

転職の理由ランキングは?

近年では、転職は珍しいことではありません。
そして厚生労働省の令和2年の調査によると、転職者全体のうち「自己都合」で前の会社を辞めた人の割合は76.6%にのぼっています。転職の理由として多いものは下のようになっています(複数回答)*2。

労働条件(賃金以外)がよくなかったから:28.2%
満足のいく仕事内容でなかったから:26.0%
賃金が低かったから:23.8%
会社の将来に不安を感じたから:23.3%
人間関係がうまくいかなかったから:23.0%

これは産業全体の話ですが、建設・建築業界の人も全く違うというわけではないでしょう。
よりよい条件で、自分が満足して働ける環境を求めている人は多いのです。

では、転職を考えた時、どのような点に注意すれば良いでしょうか。

転職活動、どう進める?

さて、冒頭にご紹介した通り、建設・建築関連の仕事は、全産業の平均よりもはるかに求人が多い状況です。
かといってどの会社ももちろん、「誰でもいい」というわけではありませんし、転職を希望する人も「条件がよければどこでもいい」というわけではないでしょう。
また、いきなり面接などに向かうと、緊張して正しい自分をアピールできなくなる可能性もあります。

よって、少し時間をかけて、客観的にみた自分とはどんなものか?を振り返ることが必要です。おすすめしたい方法がいくつかあります。

自分はどんな価値観を持っているのか?

まず、自分は仕事に対してどんな価値観を持っているのだろうか?ということです。これは自分では客観視しきれない部分もあります。
そこで、客観的に自分を知る一例として、厚生労働省が提供している「価値観検査」を使ってみることをおすすめします。50の質問に答えることで、あなたの価値観を客観的に評価してくれるというものです(図2)。


図2 厚生労働省の「仕事価値観検査」の質問例
(出所:「価値観検査」厚生労働省)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/ExplainMyself/Step2 

ちなみに筆者がこのテストを試した結果、このような結果が表示されました。

あなたの特徴

・ルールや規則に縛られず、自分のやり方や自分のペースで自由に仕事を進められることに強い喜びを感じます。自由度や裁量の幅の大きな仕事や、企業組織に属するのではなく自身で起業することに強いやりがいを感じます。

・心身ともに健康でいきいきと働ける整備された環境と体制で仕事ができることに強い喜びを感じます。長期的に安心して働くことができる組織に所属し、その組織に貢献するような仕事に強いやりがいを感じます。

・その人の将来を見据え、成長や変化に対応できる支援体制が整った環境で仕事ができることに強い喜びを感じます。育児・介護支援制度、キャリア教育支援、フレキシブルな人事評価制度などが整った組織に所属し、その組織に貢献するような仕事に強いやりがいを感じます。

・専門家として知識・技術を高め、特定の専門分野で能力を発揮することに強い喜びを感じます。 昇進して管理職になるよりも、特定の仕事について生産性を上げたり、自分の専門分野で他の人から頼られたり、新たなチャレンジをしたりして成長を実感できるような仕事に強いやりがいを感じます。

・仕事の時間とプライベートな時間のどちらに対しても、単にバランスを取るだけでなく、双方を充実させることに強い喜びを感じます。 自分が理想とする仕事とプライベートのバランスを実現できるような仕事に強いやりがいを感じます。



そして、グラフも出してくれています(図3)。


図3 厚生労働省の「仕事価値観検査」の結果表示例
(出所:「価値観検査」厚生労働省)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/ExplainMyself/Step2 質問解答後

筆者としては、確かにそうだな、という感想を持っています。

自分を知るもうひとつの方法「インフォーマルパワー」

また、自分が仕事を通じて「価値を生み出し、事を成し遂げる」能力の目安になる「インフォーマルパワー」というものを、ミシガン大学のマキシム・シッチ准教授が提唱しています。
特に「自分がどのように人間関係を築けているか」をはかるものです。

具体的にはこのようにスコアリングします。

1)自分の仕事をまっとうするために必要な10人の名前を書き出す。自社の人でも社外の人でもかまわない。

2)書き出した10人のそれぞれについて、どの程度頼りにしているか、なくてはならない存在かを考えて、1点から10点までの点数をつける。大きな価値を提供してくれている人や、ほかの人に代えがたい人には高い点数をつける。提供される価値としては、キャリアに関するアドバイス、感情面でのサポート、日常的な活動の手助け、情報適用、役に立つリソースや人の紹介など、さまざまなものがあることを忘れないように。

3)同じ事を逆の視点から行う。今度は相手の立場に立って、あなた自身が頼りにされている度合いを想像して点数をつける。あなたが提供する価値の大きさや、他の人が代わりを務める難しさを考慮して点数をつける。過大でも過小でもなく、正直な自己評価に基づく点数をつけることが大切。

<引用:「肩書きに頼らず組織を動かす方法」ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年4月号 p90-91>*3

そして、このように計算していきます。

まず、ステップ1の10人についてです。
この10人が、自分と同じチームや部署、部門、同じビルで働いている、と物理的に近い人の数が多いほど人脈の狭さを意味します。

次に、ステップ2、3についてです。
ステップ2、3のスコアを比較して、相手から提供されている価値以上のものを相手に提供できているかを確認します。
しかし、他人に与えている価値のほうが大きければ良いというわけでもありません。価値を受けるだけで与えていない関係は論外として、価値を与えるだけのアンバランスな状態も良くはないのです。与えるだけの存在でいてしまうと、ストレスの種になってしまい、長期にわたってその人間関係を維持するのは難しくなってしまうのです。

人脈の狭さの傾向を自分に見つけた場合は注意が必要です。せっかく転職できても、人間関係に悩んでしまう可能性が大いにあります。

転職にあたっては、自分について正しく知ろう

いくら好条件を求めて転職に成功しても、なんだか価値観が合わない、人間関係がしっくりこない、という理由で長続きしなくなってしまうのはもったいないことです。

そうならないためにも、転職にあたっては、まずは自分が何を求めているのか冷静に振り返る時間が必要です。

また、待遇や条件についても事前に細かく確認しておきましょう。

いまは転職のチャンスともいえる時期だけに、失敗しないよう準備を整えておきたいものです。


*1
「一般職業紹介状況(令和5年3月分及び令和4年度分)について」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/001089527.pdf 参考統計表7-1

*2
「令和3年雇用動向調査結果の概要」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-r02-2-02.pdf p18

*3
「ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年4月号」 p90-91

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この記事を書いた人


ライター

清水 沙矢香

2002年京都大学理学部卒業後、TBSに主に報道記者として勤務。社会部記者として事件・事故、テクノロジー、経済部記者として各種市場・産業など幅広く取材、その後フリー。 取材経験や各種統計の分析を元に多数メディアに寄稿中。


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