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転職コラム

サイディング

見たことあるけど、全く知らないサイディングの世界、ベテラン職人の視点で見るサイディング職人の仕事

100%見たことはあるはずなのに、サイディングと聞くと全く知らない…
そんなサイディングを施工する職人の世界は楽しいの?稼げるの?どんな仕事なの?
誰も知らないサイディングの世界を少しでも知ってもらいたい!

そんな話を…サイディング職人歴20年以上!父もサイディング屋のサラブレッド
サイディングを施工するために生まれたかのような私が、サイディング職人について語ります!

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サイディング職人とは?

サイディングは、英語の"side"(側面)から来ていて、文字通り建物の側面を覆うという意味があるそうです。


正直私も、この記事を書くために調べて初めて知りました…

サイディングは家を雨風から守る効果、空気層を設けることによる断熱効果、家をおしゃれに飾る!個性を出す!などの重要な役割があります。

そんなサイディングを施工するのがサイディング職人!

家の寸法を測って、板を切
それを運んで、はっていくというお仕事

突き詰めれば意外と奥深い仕事ではありますが、基本的に難しい技術を要することは少なく、建設業の中では比較的簡単な仕事なんじゃないかと思います。

よく言われる3Kという観点で見ると…
・サイディングは重く、重労働できつい
・足場作業、丸鋸を使うので危険
・汗やサイディング切断時に出る粉で汚くなる

など考えられますが…

重さに関しては、比較的細身な私でも特に苦なくやっていますし、60歳を超える職人さんもいますので、慣れやコツでそこまで辛いことはないと思います。
最近ではサイディングの長さが短くなったり、軽くなったり、施工しやすく変わってきています。

危険に関しては…慣れることに注意する!私は20年大きな怪我などは全くしておらず、当たり前のことを当たり前にこなしていれば、そうそう危険な仕事ではありません。

汚いという面では、切断時の粉などは集塵丸鋸、集塵機の性能アップでだいぶよくなりましたし、夏の汗だくという面でも、空調服など着るものがよくなってきているので、だいぶ改善されてきています。
私は真夏でも汗だくになりながら仕事なんてことはここ10年くらいしていません!

サイディングの種類と特徴

サイディングの種類は大きく分けて3種類あり
窯業系、金属系、木質系に分けられます。


サイディング屋さんといえば窯業系の場合が多く、金属系は板金屋さん、木質は大工さんなどがやることもあります。

各材料を施工する側の視点で説明します。

窯業系サイディング

住宅の7割近くを占めるのが窯業系サイディング
サイディング屋さんといえば基本これ!

セメントなどを繊維質や木片などのつなぎを用いて板状に加工したもので
多種多様なデザイン、カラーに模様などデザイン性に富んでいて人気がある
施工する際もいろんな出来上がりを見ることができて楽しいです。
しかし、模様によっては施工難易度が上がってしまうものもあります。

厚みは14mm〜21mmなど色々あり、板の長さも様々で910mm〜4,000mmなど種類が多い

サイディングのな中では一番重く、施工するには結構な力がいる作業になります。
施工法も多種多様で、釘で施工するもの、金具で施工するものなど様々です。

金属系サイディング

金属サイディングは、ガルバリウム鋼板などが用いられ、とても軽いのが特徴で施工する際の体の負担も少なくい材料になります。

さらに家への負担も少ないので、リフォームで既存の外壁の上に施工する事もあります。

薄い金属の板と断熱材でできていて、切断も簡単にできます。

しかし、窓や出隅など収まりは色々と複雑で技術も必要であったり
簡単に凹む、傷がつきやすいなど施工には細心の注意が必要だったりもします。

板の長さも15メートルを超える上から下まで一枚で施工するものなど、1人で施工するのが困難なものもあったり、なかなか苦戦する事もあるかもしれません。

窯業系に比べると仕事量が少ないので、金属専門のサイディング職人は厳しいかもしれません、窯業も金属もできる職人であると重宝されます。

木質系サイディング

無垢(むく)な板材の表面を加工し、 耐火性などの機能を付加させたサイディング
材質的には柔らかく、切断や加工は楽な方です。
しかし自然の材料ゆえに、一枚一枚のくせを考慮する必要があり、施工には結構な経験と、技量を要する。

メンテナンスが大変だったり、高額になるケースが多く需要は低く仕事量は少ない
木質系をメインに仕事をすることは、相当な技術と信頼が必要でかなり難しいと思います。

私の知り合いで木質系をやったことのあるサイディング屋さんはいません。
サイディング屋よりも大工さんの方が木の扱いになれているため、大工さんが施工するケースが多いように感じます。

サイディング職人に必要な技能は?

何ができればサイディング屋になれる?未経験者に求めることは意外と低レベルで
材料を運べる、必要なものを用意できる、ビスや釘を止めることができるなど
そんな簡単な事ができれば優秀!すごく助かります。

一人前になるにはあともうちょっと…
寸法が取れる、丸鋸をつかって板を切れる
これができれば1人で現場に出ることができます。

ベテラン職人になるには多くの現場を経験し、いろんな状況に対応できるような知識が必要!
現場によっては、どう納めたらいいかと聞かれることも多くあるので、適切な納め方をしっかりとした理由付きで提案できると最高です。

そのためには、ハウスメーカーによって考え方や細かな納め方が違ったり、取り入れてる工法の違いなど、いろんなパターンを学んで、どんな状況にも対応できるように、さまざまな現場を経験できる環境があれば、早く成長する事ができます。

あとは、より綺麗で早い仕事を追求していけば優秀な職人の仲間入り!

稼ぐために!自分の仕事をカスタマイズ

稼ぐため、良い仕事をするため、自分で稼ぐ環境を整えることも重要です。

サイディングを施工する際のルールは色々とありますが、やり方までは指定がありません
自分にあった工程の組み方、仕事の仕方、自分のやり方に合った仕事道具など、自分ならではの稼ぐ手順、方法を見つけることが重要!

独特のやり方や、斬新なアイデアで仕事する方などもいて、いろんな人の仕事を参考に自分なりの稼げる道筋を立てるのもまた、この仕事の面白いところです。

その他、サイディングの種類一つとっても、窯業系が得意な方、金属が得意な方や釘打ちが得意な方に金具留めが得意な方、それぞれの好き嫌い、得意不得意があります。

もっといえば、ハウスメーカー選びも重要なポイントです。
各メーカの建てる家に施工法なども好き嫌いがありますし、さらには一緒に仕事をする取引先や現場監督などなど

自分の好きなサイディング、工法、ハウスメーカー、気の合う仕事仲間
これを意識しての会社選び、取引先選びも効率的に稼ぐには重要なことです。

仕事のできる人のやり方がいいやり方というわけではありません
学ぶところはたくさんあると思いますが、自分にあった仕事のやり方を探していきましょう!

サイディング職人の給与相場


給与の相場は働き方、地域などによって結構な差があり、安い地域、高い地域で平米単価が二倍近く差があることもあります。

あとは雪国であれば雪により仕事が少なくなっての収入減少なども

私は北海道出身のため冬になると収入激減…
冬は関東に出稼ぎに来ていました。
そして今は東京を拠点に一年を通して安定して稼いでいます。

そんな私は個人事業主で、手間受けという形態で仕事をしています。
日給で3万円、月に60万円くらいは平均して稼ぎ、最高年収は800万円を超えています。

そんなもんかと思いましたでしょうか?

実は…私はどちらかというと働かない方なので、まだまだ上がいます。
この業種は私のような個人事業主の方で、1000万円を稼ぐ人が結構いて、頑張る人はかなり稼げる仕事となっています。

正社員の場合であれば、会社によってかなり差があるので注意が必要!
私が正社員として働いていた時は20代後半の時で手取りで25万円くらいでした。
私の知っている20代の方は未経験一年目で月給25万円という方がいました。

正社員でも会社によっては40万円以上稼ぐ人もいますし。
正社員なんだけど、個人事業主っぽい給与形態で60〜80万円稼ぐ人も
逆にずっと20数万円で使われ続けている人もいますし
自分の地域の相場を調べて、自分の会社は高い?安い?としっかり考えることが必要です。

しかし比較的どこの会社も頑張れば頑張った分しっかり結果の出る場合が多く
稼ぐという面でのポテンシャルはかなり高い仕事だと思います。

失敗しないサイディング職人への転職!

転職で失敗しないためには、事前情報を仕入れる事が出来ると最強です。
直接現場に行って、職人さんに話を聞くこととができれば、いろんな話を聞く事ができるでしょう

あそこのハウスメーカーは、あの施工店はなど、転職するならあそこの会社がいいよ!
この辺で仕事をしたいならあの会社がいいよ、あそこだけは絶対やめた方がいいよなど、さまざまな情報が得られるでしょう。

いい仕事をする会社かどうか、人間関係はどうか、どんな人がいるのか、意外と大工さんは見ている知っている、求人を見て良い会社を見つけたら、下調べするのも有効な手段だと思います。

しかし、結構当たり外れが大きい業種なので、実際は失敗も数多くするかもしれません、最終的に成功するように、入ってみてダメであれば、次へ次へと転職をするのも良いかもしれません。

昔ながらの体質で仕事は見て覚えろなんてところもありますし。
パワハラ的な事が根強く残っている会社も多く存在します。

人間関係や職場環境が良く、しっかりと職人を大切に育ててくれる会社も数多くありますので、ダメだと思うところで無駄な時間を浪費し、せっかくの未来を潰すのはもったいないなと感じます。
良い会社であればしっかり頑張った分を収入に還元してくれる会社も多いので、諦めずに良い環境を求めましょう!

職人不足は深刻化しているので、大切にしてくれる、高待遇で迎えてくれる会社も増えていてます。
少しわがままに、自分を大切にして職場を選んでください!

サイディング職人のキャリアアップ方法


サイディング職人としてのキャリアアップ方法は
現場経験を活かして施工管理、仕事をしながら設計の勉強をして設計士の仕事へ
などという方もいたりしますが、一番多いのは個人事業主になることかと思います。

多くの人が仕事を覚え独立、サイディング屋には一人親方と言われる個人事業主が多く、その方が金額的にはしっかり稼げます。

しっかり稼いだお金を守る金銭感覚も必要にはなりますが…
個人事業主という働き方は、頑張れば稼げるし結構自由であるという利点があります。

その他、石膏ボードをはる職人や床を貼る職人などへの転職の話もよく聞きます。
大工さんと話していても、サイディング屋さなんならできるよって話になります。

その他、少し応用を聞かせて外壁のタイル職人なんかにもなれます。
私がタイルもサイディングもこなすハイブリッドな職人ですが
大きいか小さいか、金具かボンドかくらいの差だと思っています。

最初から独立目的であれば、一年位でしっかり仕事を覚えながら、大工さんや現場監督と仲良くなって、良い取引先の情報などを聞いて、さらには紹介してもらうな度もいいかもしれません。

サイディング職人の昔と今とこれから

かつてはサイディング職人も、監督や取引先から仕事をくれてやってるんだというスタンスで、結構いじめまがいなことにも会いましたし、単価の値下げ競争などがあったり結構辛い時期もありました。
それに加えて職人の間での、大工さんを頂点にした上下関係もあり、揉めたりすることも日常茶飯事でした…

しかし今は、職人不足の深刻化で職人を大切にする会社、監督が増え
職人同士の上下関係も今はほとんどなく大工さんとも仲良く仕事をすることができてます。
今あるのは、そもそもの人間性での摩擦くらいでしょうか…?

そしてこれからは…

職人不足の深刻化はこれからも進み、職人さんの重要性は増していきます。
それにともない、待遇の改善や、単価アップなど、どんどん働きやすい環境になっていくと…いわれて…います…

とってもよくなった!ということはありませんが、職人の地位はすこしづつ向上してきていて、収入も少し上がってきたかと感じています。

待遇、環境は良くなり、AIに仕事を取られるなんてこともない、家を建てる人はこれからもいなくはならないだろうし、意外と将来は明るいと個人的には思っています。

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この記事を書いた人


てつとブログ

てつと🐾職人でブロガーでライター✨

建設業界で20年以上の職人経験を持ち、現在はブログ運営とともに 求人ライターもこなす、好奇心旺盛で何にでも挑戦する器用貧乏ライター


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