私は、防災会社に勤める現役消防設備士です。建設業に従事して15年目になります。
日頃、お客様の会社に伺い、図面の打ち合わせや見積の商談に行くことが多いです。
伺った会社の対応では、「受付の対応に違和感」があったり、「社員さんの挨拶」がなかったりすると残念な気持ちになります。
そこで、今回の記事では会社を訪問して気になるポイントをいくつかピックアップしました。
気になるポイントは「転職する際に気を付けて見る所」でもあります。
転職していざ入ってみたけど、「働いてみたら不衛生だった」「聞いてた話と違うぞ」など失敗した話もよく耳にします。
上記の不安は、「面接で確認すること」で解消されるでしょう。
この記事を読むと、初心者におすすめの「失敗しない建設業の転職方法」がわかります。
面接に伺うときに、これから紹介するポイントを意識するだけで失敗する確率は減るはずです。
それではいきましょう。
転職先の会社の見るべきポイント
転職先の会社で見るべきポイントは、以下の3点です。
- トイレや洗面所などの衛生設備をよく見る
- 喫煙所や会社の周りにタバコが捨てられていないか
- 受付の対応や社員の方が挨拶をちゃんできるか
それぞれ解説します。
トイレや洗面所などの衛生設備をよく見る
職場のトイレや洗面所などは定期的に掃除しないと汚れが目立つ場所です。
「会社のトイレは清潔か?」「トイレットペーパーやペーパータオルが補充されているのか?予備があるのか?」などトイレを借りたついでに確認するとよいでしょう。
またトイレの張り紙も注意してみると面白いです。
張り紙には会社の特徴が現れています。
以前に訪問した会社のトイレで、小便器の上にあった張り紙に「ガムやタバコの吸い殻をすてない」という張り紙を見ました。
しかし、張り紙の甲斐もなく便器にガムが吐き捨てられていました。
その現状を目の当たりにすると「この会社大丈夫かな?」という気持ちになります。
会社は現場事務所のような社屋で、倉庫が整理されていませんでした。消火器も埋もれていて、とても危険な職場だと感じます。
会社の雰囲気はトイレや洗面所でわかると思います。
清掃や整理がされていない会社だと、入社してから教育や指導がおざなりになる可能性があります。
面接の合間にトイレでチェックしてみると失敗する可能性が下がると思います。
喫煙所や会社の周りにタバコが捨てられていないか
建設業の会社に訪問すると気になるポイントは、「喫煙所が整備されているか」
「消火器や消火用バケツが置いてあるか」「駐車場や側溝にタバコの吸い殻が捨ててないか」など気を付けて見ています。
私は消防設備士なので、火災の予防措置がとられているか心配になります。
細かいところまで配慮がある会社は伸びやすいため意識して見てみるとよいでしょう。
仕事と掃除の関係性は、松下幸之助さんも重要視しています。
(引用元:PHPオンライン衆知|掃除ひとつできない人間には商売も政治も任せられない~松下幸之助の人間修養)
受付の対応や社員の方との挨拶がちゃんとしていると会社が伸びる
会社に訪問した際には、受付の方やすれ違う社員さんの対応も意識してみましょう。
私は受付の対応をよく見るようにしています。
受付や社員さんの対応がいい会社は、問い合わせても反応がよく連絡や相談にも親身に答えてくれます。
受付や社員さんの対応がいい会社は比較的安定した売上があると思います。
・仕事を頼みやすい
・一緒に仕事したい
・対応が早い
そんな会社とは長く取引できるため、困ったときには助けてくれるでしょう。
私が日頃、納品に行く会社でぞんざいな扱いを受けており、業界でも有名な会社があります。「挨拶が返ってこない」、「友達口調で話す」など、他業者からも同じ意見が上がってきます。
噂が広まって取引にも影響がでることもあるため、対応がしっかりしている会社を選びたいですね。
従業員さんや協力会社さんの声を良く聞く
ネットの口コミよりも、人づたいの評判を優先する
今のご時世、ネットやスマホで口コミを見ることは当たり前になりました。
家電や美容品と同じで、「勤めた人や辞退した人」など様々な口コミを拝見します。
しかし、家でも調べられる「適当な口コミ」よりも、従業員さんや協力会社に直接聞けた方が信憑性があります。
なかなか従業員さんに話を聞くのは難しいと思います。もし職場が1日体験ができる会社なら、有意義な話が聞けるため参加することをおすすめします。
ネットの口コミは程よく信じて、実際の声を聞くことが失敗しない転職方法になります。
社会保険など福利厚生が整備されているか?
社員数と社会保険適用事業検索システムの人数に差がある会社はやめとけ
仲間の社会保険労務士さんから聞いた話で、「社員数と社会保険適用事業検索システムの人数に差がある会社はやめておいた方がいい」と言われました。
社会保険適用事業検索システムとは、会社に社会保険に加入している人数が簡単に調べることができます。
例えば、求人票に「従業員数が20人」と記載があるのに社会保険適用事業検索システムを使うと「18人」とでることがあります。
少数の人数の誤差がある場合は社会保険に入っていない従業員もいるため、判断材料になります。
ちゃんと会社が「社会保険に入ってくれているか」がわかるため安心できます。
誰でも検索できるので、気になる方は下記のリンクから調べてみてください。
(外部リンク|【日本年金機構】厚生年金保険・健康保険 適用事業所検索システム)
また同様に、労働保険も調べることができます。
(外部リンク|【厚生労働省】労働保険適用事業場検索)
労災や雇用保険の加入を調べることができるため、こちらも活用していきたいですね。
休みの日数や週休二日制を確認すること
年間休日105日や完全週休二日制など建設業の転職では確認したいポイントをそれぞれ紹介します。
建設業では年間休日105日以上あることを確認する
厚生労働省より「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」が成立しました。(平成30年7月6日公布|外部リンク)
政府が「働き過ぎの建築業はもっと休んでください。」と言っていると私は捉えています。
この政府の発令した法令によって建設業の働き方は大きな変化がありました。
私の勤める会社では、働き方改革のおかげで年間休日が増えました。今まで90日台の休日が、105日に大きく増えました。月に換算すると1日/月は増えたと思います。
家族と一緒に過ごす時間が増えてモチベーションが上がり、働き方に満足しています。
建設業の現場ではバリバリ働いて稼ぎたい人がいます。個人事業主や職人さんです。
職人さんは働いた分が自分の収入になるため夜間でも日曜でも仕事をする方がいます。
社員として現場管理をするとそんな職人さんを管理することもあると思います。
仕事も大事ですが、政府がもっと休んでくださいと言っている気がしますので、年間休日を意識した転職ができるといいですね。
週休二日制と完全週休二日制の違いを理解すること
会社の求人票には「週休二日制」や「完全週休二日制」という記載があります。
基本的なことは下記の表をご覧ください。
(マイナビ転職より引用し作表|外部リンク)
上の表を見てわかる通り、「週休二日制」と「完全週休週二日制」では休みの数が違います。
週休二日制という求人票を信じて入ったけど日曜以外の休みが一日しかないなど、雇用契約にズレが生じます。
前項の見出しでもお伝えしましたが、年間休日を目安にしましょう。
完全週休二日制では休日が120日を超えてくるため求人票で判断したいですね。
失敗しない建設業の転職方法まとめ
今回の記事では失敗しない建築業の転職方法をまとめました。
ネットの口コミや評判が気になる方も多いでしょう。
しかし、ネットの情報ばかり信じてしまっては、「思っていたのと違う」「情報は嘘だった」など考えが大きく異なることになります。
やはり自分の興味のある会社は、自分の目で確かめましょう。会社を訪問した時や面接した際に見るべきポイントは多くあります。
怪しいと思う所は確認して、解決できないまま入社すると後々自分の不満となり返ってきます。
最後は自分の気持ちに従って行動しましょう。
建設業は働き方改革のおかげで年間休日や有給休暇もかなり改善されました。
長く勤められる会社にいれば生活も安定して心にも余裕が生まれるでしょう。
別記事にて、ネットを使った転職の大事なポイントをまとめました。
【関連記事】建設業の縁故入社はもう古い?!ネットを使って転職する大事なポイント3選
今回の記事があなたの役にたてば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
[文/あき]
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