「職人のみなさま、今の仕事は知り合い経由でついていますか?転職サイトですか?」
私は防災会社に勤めて15年目の現役消防設備士です。15年前はスマホも転職サイトもなく、毎週求人広告を見に職安へ通っていました。現代の転職活動は選択肢が多く羨ましく思うことがあります。
建設業といえば昔から、親戚の紹介や仲間の口利きなどの「縁故入社」が多く存在する業界です。
「手に職」と言われる業種であることから、紹介で同じ仕事に就く方が多く見られます。
同じ建築業に転職するメリットは多くあり、
・知識があれば新しく仕事を覚える必要がない
・元請けなどの人間関係が変わらないことがある
・一定の報酬が約束されている
などのメリットがあると言えます。
スマホが普及した現代において、ネットでの求人案件が多くなり「スマホ転職」も実用的になりました。
そこで今回の記事では、スマホやネットを使った転職方法をご紹介します。
縁故入社もいいですが、ちょっと視点を変えた「ネットを使った転職」のメリットや確認するべきことを紹介します。
最後まで読むことで、ネットを使った転職と建設業は相性がいいことがわかります。
それでは行きましょう。
縁故入社とスマホ転職の違い
建設業で転職する場合、一番多いと言われているのが縁故入社です。ここでは縁故入社とスマホで転職する場合の違いを見てみましょう。
なお、ここでいうスマホ転職はネット求人広告サイトを利用することを前提にしています。
縁故入社の場合
建設業で最も多い転職方法は縁故入社です。
なぜ縁故入社で転職する方が多いのか?それは、「紹介する方」「紹介される方」双方にメリットがあり、転職が簡単に決まるからです。
1番多くあるのは同業の方の紹介が多いことですね。
「先輩や社長と考え方が合わない」、「給料が安い」などの不満があるけど、転職になかなか踏みきれない。そんな悩みや相談を受けて話が進む特徴があります。
縁故入社のメリットは、「技術やスキル」「人柄や営業力」を知っているからこそ事前情報をもらってお互いの条件が一致しやすいと言えるでしょう。
しかし、縁故入社にもデメリットがあり、「すぐ辞めてしまうと紹介した人の顔を潰す」「入ってみたけど聞いてた話と違う」など運に左右されるケースもあるので注意が必要です。
縁故入社で入ったがゆえに辞めにくいことがある。そんなデメリットを理解して転職する覚悟が必要と言えるでしょう。
紹介者からの「いい情報」のみを鵜呑みにせず自分で判断する「察する力」が必須になります。
スマホで転職する場合
スマホで転職する場合の一番のメリットは「気軽に転職活動ができること」です。
なぜなら、
・休憩中や隙間時間にスマホ一つで募集案件が探せる
・新規案件が入るとお知らせしてくれる
・縁故より多くの案件から選ぶことができる
・人に会わずに面接まで段取りできる
など「現場が忙しい人」、「日中時間が作れない人」にはピッタリの転職方法です。
職安に行こうとすると、平日の日中しか空いておらず、現場仕事の人が時間を合わせて行くことは困難ですね。
その点、スマホで転職は気軽に転職活動ができると言えます。
ただし、デメリットもあります。
・職安のように人に相談ができない
・ネットの口コミ頼り
縁故入社でもお伝えしましたが、自分で情報を集めて客観的に判断することが非常に重要です。
周りの職人さんに、転職する会社のことを聞いてみたり、実際に会社の前まで運転してみるなど「自分の足で情報を掴むこと」が必須になります。
建築業で転職を成功させるための3つのポイント
ネットで転職を成功させるために確認するべきポイントは以下の3点
・スキルや資格
・会社規模
・前職での経験やアピールポイント
があります。それぞれ見ていきましょう。
ポイント①|必要なスキルや資格について
建設業で転職を成功させるには、「スキルや資格」がとても重要になります。
なぜなら、建設業では資格がないとできる仕事が限られてくるからです。
例えば、私の従事する防災業では消防設備士の資格が必要です。
資格の有無で責任のある仕事が任せられるか変わります。
当然、資格やスキルのある「現場を仕切れる方」は給料も多くいただけるはずです。
資格がないと説得力がないため、現場を回すことや仕切ることが難しいでしょう。
資格で学んだ知識はスキルとなり仕事に最も役立ちます。
以上のことから、スキルや資格は建設業で転職を成功させるにはとても重要だとわかります。
ポイント②|会社規模に注意すること
私の私見ですが、15年建設業に勤めてわかったことは「会社の規模」が大事だということです。
会社規模は従業員20人前後の小規模の会社を狙うと良いでしょう。
例えば、大企業だとボーナスがあり、福利厚生もしっかりしています。
しかし、ノルマや会議など緊張がゆるむヒマがありません。
逆に、2.3人規模の零細企業では、だれか一人が休んだりケガをして抜けてしまえば個々の負担がかなり大きくなります。福利厚生などが整備されていない会社も見受けられるため、よく確認する必要があります。
その点、小規模の会社では「適度に社員がいる」、「マニュアルでがんじがらめではない」、「のびのび仕事ができる」という特徴があります。
会社によって特徴があり一概には言えませんが、15年つとめた経験や聞いた話になりますので、参考になれば幸いです。
ポイント③|前職での経験をどうアピールできるか
転職を成功させるためには、前職で経験したことを上手くアピールできるかが重要です。
転職する場合、経験者を採用することが多いでしょう。
具体的には、
・前職で培ってきたスキルや知識
・繋がってきた人脈やネットワーク
・経験してきた業務内容やプロジェクト
などがあげられます。
分かりやすく紙にまとめられた「スキルノート」を作成すると、双方にとって漏れなくアピールできると思います。持ってる資格や得意なこと、苦手なことなど相手に伝わる資料があればベストです。
方法はさまざまありますが、相手にどうアピールできるかが転職活動を成功させる秘訣です。
建築業の転職のために確認するべき所
ここでは相手の会社の確認するべきポイントを確認しましょう。
・求人情報の見方や選び方
・建築業の現状と将来性を考えておく
・会社を見に行くことがあれば従業員の車を確認するとよい
などがあります。それぞれ見ていきましょう。
求人情報の見方や選び方
求人情報で見るべきポイントは、
・勤務地や給与、待遇
・報酬の支払いや福利厚生
・会社の社風
などが重要なポイントです。
例えば、建築業は日給月給の給与払い(休んだ日数で月給が決まる給与制度)を採用している会社が多いですね。
雨が降って仕事が休みになると収入が減るため、生活にも支障をきたします。
理解して入社する方には構いませんが、意外と入社してから勤め先が日給月給であることを知るケースがあります。
そういった見逃しがないよう、求人情報をしっかり確認しましょう。
求人情報でもわからないことは直接、採用担当に確認することが必須となります。
会社を見に行くことがあれば従業員の車を確認するとよい
この話は私の持論になりますが、転職する会社に伺うことがあれば「従業員の車」を確認してみてください。
従業員の車で会社のことが少しわかると思います。
例えば、良い車やグレードの高い車があれば「給料が良いのかな?」、「儲かって社員に還元する会社なのかな?」と推測することができます。
働くうえで給料や報酬は大事なところです。従業員の車だけでは判断できませんが、意識して見てみてください。
まとめ
今回の記事では「建設業の転職を成功させる大事なポイント」を紹介しました。
現代の転職ではスマホで探すことも簡単な時代です。
未だに縁故入社での転職が多いですが、ネットで転職活動も簡単になってきました。
まずは「自分にあった転職方法」を探してみてはいかがでしょうか?
気を付けるポイントや確認する所をおさえることで、後悔の少ない転職活動ができます。
紹介した内容は私が15年勤めて経験してきたことや感じたことです。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
[文/あき]
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