建築業界で長く働くためには、自分に合った職場を見つけることが大切。
もしも、「転職したい……」「仕事を辞めたい……」と
考えているならあなたと職場環境がミスマッチしている可能性があるでしょう。
当記事の著者は、元自動車整備士で「2級ガソリン整備士」という国家資格を保有していましたが、希望の条件にあう仕事になかなか出会えず、クロス屋に転職しました。
そして、クロス屋に転職してからも、2度ほど同業他社への転職を経験し、トータルで約10年ほど内装職人として経験を積んだ後、独立しました。現在は、一人親方の壁紙職人として働いています。
当記事では、これらの自身の経験を元にクロス屋さんが長く働ける良い職場の見つけ方と条件を紹介します。
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内装屋さんにおすすめの良い職場の条件
・高単価な仕事をしている(上場企業の1次下請など)
・継続的に安定した現場の件数を確保している
・知識・経験・技術レベルの高い職人が在籍している
・働いている職人のパワハラ・モラハラが無い
・道具や設備への投資を惜しまない
内装屋さんの仕事は平米単価の相場が決まっており、施工面積が多いほど売り上げは大きくなります。
必然的に、高単価な仕事を発注してもらえる取引先があれば会社の売上や利益が大きくなりやすいので、社員として恩恵を受けやすいでしょう。
また、継続的に安定した現場の受注件数を確保できている会社も同じです。
このように待遇面では上記のような会社が給与水準が高い傾向にあり、優良な転職先と言えるでしょう。
当たり前ではありますが、優秀な人材を抱えている会社や大声で怒鳴ったり、殴る蹴る、モノを投げつけるなどの行為がなく、人材育成に力をそそいでいるなども重要なポイントです。
人材育成や若い人が参入しやすい環境作りも既存の企業の使命だといえます。
道具や設備への投資を積極的に行っていない場合、職人さんが自前の道具で施工したり、社用車が無いという会社も珍しくはありません。
そもそも道具や設備が無ければ仕事ができないので論外ですよね。
お客さん目線で考えても、そのような業者は信用できません。
長期的に働くことを考えると、事業への投資を惜しまない会社は右肩上がりに業績を伸ばしていることが多いです。
試用期間があれば、注意深く職場を観察しましょう。
上記であげたような点が複数あれば、クロス職人として長く働けるような理想の職場といえます。
クロス職人としての自分の働き方を考える
・給料
・勤務時間、休日
・出張の有無
・業務内容(新築・リフォーム・賃貸の原状回復・戸建・マンションetc……)
クロス職人として、どのような働き方で、どのくらいの収入を得たいかを
より具体的に決めておくことも良い職場の見つけるためには大切です。
たとえば、給料は手取り20万円で残業はしたくない。
休日もできるだけ多い方がいいし、出張はしたくない。
このような希望の人に、残業が多くて休日も少ないけど手取りで40万円もらえる!といった感じの職場はどうでしょう?
給料はそれなりでいいから、残業はしたくない!という人とはミスマッチが起きてしまいます。
自分の希望の条件をあらかじめ決めておけば、転職の際にトラブルになりにくいでしょう。
入社してから、聞いていた条件と違うと食い違いが発生したりすることもありますが、そのような事態にならないためにも
最低限の条件は決めておきましょう。
ただ、雇われる側が条件を決められない場合も多いので
会社に言われるがままになってしまうケースもあり、注意が必要です。
クロス屋さんが施工する現場には、いろいろな種類があり
メインとしている現場の内容によっては楽な仕事が多かったり
残業が少ない場合もあります。
・新築戸建て
・新築マンション
・戸建リフォーム
・マンションリフォーム
・賃貸の現状回復
どの現場も工程通りに順調に進んでいれば問題ありませんが
工程に遅れが発生しやすいのが新築の現場です。
工期が決まっており、遅れが発生すると必然的に仕上げ作業のクロス
は工期が短くなります。
そうなると、残業せざるを得ない状況になってしまうので
新築の施工しかやっていない会社には注意が必要です。
逆に、賃貸の現状回復などは作業時間もさほど制限がなく
仕上がりも新築戸建てに比べると非常にゆるいので
現状回復のクロス張替えを主な仕事としている会社は、経験上オススメできる職場です。
自分の働き方とマッチした会社を見つけ方とポイント
縁故や紹介
縁故や紹介であれば、普段から関わりがある場合がほとんどでしょう。
さらにいうと、現場で知り合うような人の紹介も多々あります。
しっかりと人徳のある方に紹介してもらえるように、取引先などに信頼される職人であることは必須です。
職人とはいえ、昔のように無口で頑固な人間ではなく、高いコミュニケーション能力と技術を持ち合わせた職人が理想と言えます。
理由としては、建築業は分業制で現場が動いていくので
他業種の職人さんとコミュニケーションをとったり、段取りを打合せするのは当たり前です。
自分優先で勝手に作業を進めたり、他の作業をしている人の邪魔をしてしまうような人は現場から排除されてしまうでしょう。
繰り返しにはなりますが、「昔ながらの職人さん」よりも「コミュニケーション能力も技術も兼ね揃えた職人さん」がどの現場でも重宝されます。
同じ技術を持つ職人であれば、後者のほうが仕事はしやすいですよね。
マッチングサイトやアプリ
昨今では、マッチングアプリやクラウドソーシングサイト経由での受注も盛んになっており取引先を探しやすい環境が整備されてきました。
積極的に利用していけば、転職や取引先探しも容易に見つかるでしょう。
建築系の異業種の会社(クロス屋ではなく、ガス屋さん、電気屋さん、設備屋さん、リフォーム屋、不動産屋、など)
またクロス屋さんといえば、内装屋さんの会社ばかりを探しがちですが、
実は他業種でもクロス屋さんを雇いたい会社は多く存在します。
実際に私は、現場で知り合った設備屋さんにクロス屋として10年ほどお世話になりました。
お互いの技術を学べたり、仕事の受注の仕方にも有利な影響を与えることができ、とても良い相乗効果で得られました。
個人的にオススメなのは、管理会社や不動産会社です。
管理会社は現状回復のクロス張替えが非常に多く単価は低めですが、一年中仕事があります。
不動産会社はリフォーム転売などの案件があり、戸建のリフォームでクロス張替えを外注で手配します。
自社で施工できるとなれば、利益も増えるのでクロス屋さんがいれば
不動産会社ともWIN=WINの関係が築けますよね。
建築業界は、慢性的な人出不足ですので、転職先が無数に存在します。
さらに年齢が若ければ引く手あまたです。
クロス屋さんは技術職の中でも独立までの期間が早く、一人でも稼ぎやすい業種です。ぜひ転職先の業種の一つと考えてみてください。
一回・二回の転職では、長く働ける職場を見つけることはなかなか難しいですから、あきらめずに根気よく自分の理想の職場を探していくことも大切です。
建築業界は自ら行動することで、より良い職場に巡り合うことができるような環境が多いです。積極的にアクションを起こして、技術を磨き人脈を広げていけばきっと理想の職場に出会えるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
[文/トト]
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