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建設業労働災害防止協会(建災防)って何?目的や活動、講習内容を紹介

建災防、すなわち建設業労働災害防止協会は、その名前が示す通り、建設業の労働災害を防ぐための活動を行っている団体です。建災防の主な目的は、建設業における労働安全を確保することであり、それを達成するために、さまざまな規定を作成したり、技能講習や教育を提供したりしています。
この記事では、建災防の目的や活動、講習内容について解説します。

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建災防(建設業労働災害防止協会)とは?


建災防は特別民間法人として設立され、建設業の事業主や団体が会員となっています。昭和39年(1964年)に労働災害防止団体等に関する法律が制定されたことを受けて、建災防は設立されました。これは労働災害の防止という目標に向けて、労働者を支援し、指導するための組織としての位置づけがなされました。
建災防の主な活動としては、まず労働者に対する安全および衛生についての援助と指導があります。これは、現場での事故を防ぐために、労働者が正しい安全対策を理解し実行できるようにするためのものです。
また、技能講習や特別教育の実施も重要な活動の一つで、これにより労働者は新しいスキルを習得したり、既存のスキルを向上させたりすることができます。これらの教育プログラムは、現場での安全性を高めるだけでなく、業務の質や効率も向上させることが期待されます。
参照:建設業労働災害防止協会(建災防) ホームページ

建災防が行っている安全管理・技術支援


建災防が行っているこれらの活動やカリキュラムは、ホームページで確認することができます。ここには、具体的な取り組みや提供している講座、教育プログラムの詳細が掲載されています。
参照:労働災害防止規定

労働災害防止規定

建災防が制定した労働災害防止規定は、建設業における労働災害の防止を目的としたものです。この規定は昭和41年(1966年)に制定され、その後何度も改正されています。最新の改正は令和2年2月3日に適用されたものです。
労働災害防止規定では、設備や作業の実施方法についての具体的な処置が定められています。これは労働災害の発生を防ぐための具体的な行動指針であり、これに従うことによって現場での安全性を確保することが目指されています。
建災防の会員には、この労働災害防止規定の遵守義務が課されています。会員はこの規定を遵守することによって、自身の事業場での労働災害の発生を防ぐことが期待されます。
しかし、この規定は建災防の会員だけでなく、一般の建設業者や労働者にも有益な情報を提供します。そのため、会員でない人もこの規定を確認し、自身の作業環境や行動について再考することが推奨されています。
参照:労働災害防止規定

安全衛生技術支援

建災防は、建設業者の安全衛生水準を向上させるための活動を行っており、その一環として安全管理士や衛生管理士、さらには安全指導者による支援を提供しています。これらの専門家は、建設現場の安全管理と衛生管理に深い知識と経験を持っています。
安全管理士や衛生管理士は、具体的には建設現場で直接指導を行い、業務の安全性と衛生状態を保つための具体的な方法を提供します。これにより、現場で働く労働者は安全に作業を行うための手段を学び、現場全体の安全衛生水準を向上させることができます。
また、これらの専門家は講習会の講師としても活動します。彼らが提供する講習は、安全規則の理解や労働災害防止に関する最新情報の取得、特定の技能の習得など、広範なトピックにわたります。これにより、参加者は現場で直面する可能性のある問題を事前に理解し、適切な対策を取るための知識を得ることができます。
参照:安全衛生技術支援

建災防が実施している主な講座・講習

建災防は、建設業界の労働者が安全で効率的に仕事を行うために必要な知識と技術を向上させるための様々な講座と講習を提供しています。これらのプログラムは、業務上の技術向上だけでなく、労働災害の予防という重要な目的も果たしています。
ここで紹介するのはそのうちの5つの主な建設関連講習ですが、これ以外にも建災防では多数の講座や講習が実施されています。これらの内容は、具体的な安全対策、作業手順、最新の業界トレンドなど、広範なトピックをカバーしています。
これらの講座や講習は、参加者が自分のスキルと知識を向上させ、より安全に効率的に仕事をこなすための手段を提供します。また、これらの教育プログラムを通じて、労働者は自身が直面する可能性のあるリスクを理解し、適切に対応するための手法を学ぶことができます。
参照:技能講習・各種教育のご案内

職長・安全衛生責任者能力向上教育

職長教育は、建設現場における安全衛生の確保にとって重要な要素です。職長が労働災害防止策を理解し、その実践を意識的に行うことで、現場全体の安全意識を高めることができます。そのため、職長の教育は非常に重要とされています。
この重要性は、労働安全衛生法においても認識されています。この法律では、職長に対する教育が義務付けられており、その内容と実施の方法が規定されています。さらに、厚生労働省は、優良な職長を顕彰する制度を実施しています。これらは、国が職長の教育に力を入れていることを示しています。
建災防では、職長教育の講習を提供しています。この講習を修了した職長にはステッカーが交付されます。これにより、現場で職長が教育を受け、その内容を理解していることが一目で確認できます。
参照:職長・安全衛生責任者能力向上教育開催のご案内

建設従事者教育

建設従事者教育とは、建設業の現場で実施され、主に実技体験による学習を行うカリキュラムです。実際に現場で起きる事象を模した訓練を通じて、受講者が日常業務の中に潜む危険性について体感し、理解を深めることが目指されています。
具体的には、「土砂崩壊の体験」「重機の死角確認」「フルハーネス型安全帯のぶら下がり体験」など、実際の建設現場でよく見られる状況について体験できるような訓練が実施されます。これらは、危険が潜んでいる可能性のある日常業務の部分について、受講者が直接体験することで危険を認識し、それに対応するスキルを身につけることを助けます。
建設業において、経験を積むことで仕事に慣れてくると、それが逆に一瞬の気の緩みを生む可能性があります。その結果、危険な行動をとる可能性が高まるかもしれません。このため、建設従事者教育は定期的に実施し、従業員の安全意識を持続的に高めることが重要とされています。
参照:建設従事者教育 -不安全行動防止のために-

フルハーネス型安全帯使用作業特別教育

建設現場では、高所作業を行う際には安全性を確保するため、フルハーネス型の安全帯が用いられます。これは、労働者が高所からの墜落を防ぐための重要な装置で、適切な使用が求められます。
厚生労働省では、「墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン」を公表しており、その一部改正が行われました。このガイドラインは、墜落制止用器具の正しい使用法を説明し、労働者の安全を保障するための基準を設けています。
これに伴い、建設業労働災害防止協会(建災防)は、「フルハーネス型安全帯使用作業特別教育」を開催しています。これは、事故防止を目指し、労働者に対して新たなガイドラインに基づいた適切な安全帯の使い方を教えるための教育プログラムです。
参照:「フルハーネス型安全帯使用作業特別教育」について

玉掛け技能講習

建設現場での作業では、重い物資や材料をクレーンで持ち上げて移動することがあります。このときに、クレーンのフックに荷物をかけたり、取り外したりする作業を「玉掛け」と呼びます。
この玉掛け作業は、非常に危険が伴うため、それを安全に行うためには特定の講習が必要となっています。これは労働者自身の安全だけでなく、周囲の作業者や物資へのダメージを防ぐためのものです。
特に、1トン以上の重量の荷物を扱う場合は、「玉掛け技能講習」を受けなければなりません。この講習は、学科教育12時間と実技教育7時間、合計19時間のプログラムが設けられています。この講習を受けることで、玉掛けの業務を行う資格が得られ、正しい作業方法や安全な取り扱いについての知識と技術を身につけることができます。
参照:玉掛け技能講習

建設工事の職場環境改善実施担当者講習講師養成講座

建設現場では物理的な危険性だけでなく、労働者の心理的な負担も重大な問題となり得ます。過度なストレスは労働者の健康を脅かし、予期しない事故を引き起こす可能性もあります。そのため、定期的なストレスチェックとそれに基づくメンタルヘルス対策は非常に重要となります。
これを受けて、建災防は「建災防方式健康KY・無記名ストレスチェック」を推奨しています。これは、労働者のストレスレベルを適切に評価し、必要に応じて支援を提供することを目指すものです。
また、この講習を受けることで、メンタルヘルス対策の具体的な方法や、働きやすい職場環境の作り方について学ぶことができます。したがって、現場の管理役割を持つ人々にとっては、特に有益な講習となるでしょう。
参照:建設工事の職場環境改善実施担当者講習講師養成講座

講習を受けるメリット

建設現場における講座や講習を受けることには、さまざまなメリットがあります。

  1. 安全意識の向上:講座や講習は、建設現場におけるリスクや危険を理解し、それらを防ぐための知識や技術を提供します。これにより、労働者はより安全な作業環境を維持するための意識を高めることができます。
  2. 技術力の向上:講座や講習を通じて、最新の技術や手法を学ぶことができます。これにより、労働者は自身の技術力を向上させ、より効率的かつ安全に作業を行うことができます。
  3. キャリアアップ:講座や講習を受けることは、自身のスキルを証明する証明書や資格を得る機会でもあります。これは、キャリアアップや昇進のための有力な証拠となります。
  4. 労働環境の改善:特にメンタルヘルスに関する講座や講習は、労働者が健康的な心理状態を維持するための方法を提供します。これは、ストレスの軽減、生産性の向上、職場の雰囲気の改善に寄与します。

これらのメリットは、労働者だけでなく、職場全体の安全性と効率性を向上させ、結果的には企業全体の利益にもつながります。したがって、すべての建設業者がこれらの講座や講習を積極的に受けることを強く推奨します。

スキルが明確になる

講習を受けることで、安全な作業方法や技術を習得することができ、職場でのスキルアップにつながります。

まとめ

建災防は、建設業界において労働災害の防止や安全管理を行う団体です。建設業界で働く職人や技術者が、安全な職場環境で働くために、様々な講座・講習を実施しています。建設業界で働く方は、建災防の講習を受けることで、スキルアップや安全な職場環境の確保につながることが期待できます。

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この記事を書いた人


株式会社助太刀マーケティングチーム

助太刀社員 転職サポート編集部

助太刀社員 転職サポート編集部です。転職にまつわるお悩みや疑問にお答えし、より良いキャリアを作っていけるようにお手伝いさせて頂きます。


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