アスファルト舗装は、道路や駐車場、工場敷地などの舗装に広く使用されています。施工期間が短く、耐久性が高いなどのメリットがある一方、夏場には路面が熱くなるなどのデメリットもあります。また、種類も排水性アスファルト舗装、密粒度アスファルト舗装、透水性舗装、保水性舗装、カラーアスファルト舗装など豊富です。本記事では、アスファルト舗装の種類や単価、長所・短所について詳しく解説していきます。
アスファルト舗装とは
アスファルト舗装とは、アスファルトやタールなどの石油精製物を主原料として作られた舗装材料で、アスファルトコンクリート、アスファルトコンパウンド、アスファルト合材などとも呼ばれます。道路や駐車場、工場敷地などの舗装に広く使用されています。
アスファルト舗装の長所・短所
アスファルト舗装の長所には、以下のようなものがあります。
施工期間が短く、早く通行が可能になる
アスファルトは、溶かしたアスファルトと石粒を混ぜたものを舗装面に敷き詰め、圧縮することで舗装を行います。このため、施工期間が短く、早く通行が可能になるというメリットがあります。
補修工事が簡易的に行える
アスファルトは比較的柔らかく、補修工事を簡易的に行うことができます。
耐久性が高く、長期間使用できる
アスファルトは、耐久性が高く、長期間使用することができます。また、アスファルト舗装には弾性があるため、車両の通行による振動を吸収し、路面の破損を防ぐ効果もあります。
成形が用意である
アスファルトは固まるまで柔らかい状態なため、成形がしやすいというメリットがあります。
静粛性が高く、路面騒音を低減できる
アスファルト舗装は、路面騒音を低減する効果があります。特に、高密度ギャップアスファルト舗装のように、表面が平滑である舗装面を形成するものは、静粛性が高いとされています。
滑り止め効果があり、安全性が高い
アスファルト舗装は、表面に石(混合物)を敷き詰めることで、滑り止め効果を持つことができます。これにより、車両の走行時の安定性が向上し、安全性が高まります。
道路維持管理費用が低い
アスファルト舗装は、舗装面の修繕が必要になった場合でも、補修が比較的容易で、コストが低いことが特徴です。ただし、長くみた場合補修が多くなればなるほど費用が嵩むことがあります。この辺りは交通量によってどの素材が良いか影響します。
一方、アスファルト舗装には以下のような短所があります。
熱をためやすいため、夏場には路面が熱くなる
アスファルト舗装は、夏場は熱をためやすい性質があります。そして、熱をためて高温になることで変形が起きます。高温で変形したアスファルトは元々の平な形と比較し、表面に凹凸が発生し、路面の破損や車両の走行安定性に影響が出ることがあります。
参照:http://www.askyo.jp/knowledge/03-4.html
紫外線によって劣化する。
アスファルト舗装は、UVによって劣化するため、時間が経つと色褪せが起きることがあります。特に、太陽光の当たる部分は、より早く劣化してしまいます。
参照:アスファルト材料の紫外線劣化と カーボンブラック添加効果( https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalpe1996/8/0/80251/_pdf#:~:text=%E7%B4%AB%E5%A4%96%E7%B7%9A%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%8A%A3%E5%8C%96%E3%81%AF%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%88,%E5%A0%B1%E5%91%8A6 )
メンテナンスが必要であり、コストがかかる
アスファルト舗装は、定期的なメンテナンスが必要です。舗装面に亀裂や凹凸が生じた場合には、補修が必要となります。また、路面の汚れや塗装の劣化によっても、舗装面をメンテナンスする必要があります。これらのメンテナンスには、一定のコストがかかることがあります。
アスファルト舗装の種類
アスファルトには様々な種類があります。ここでは主要なものを一つずつ見ていきます。
排水性アスファルト舗装
排水性アスファルト舗装は、舗装面の中に水を浸透させる機能を持ったアスファルト舗装です。舗装面に小さな穴をあけたり、アスファルトに石灰岩や木くずを混ぜたりすることで、雨水を地下に浸透させることができます。このため、豪雨などの際には、水害を防ぐことができます。また、騒音の抑制などにも効果があると言われています。
密粒度アスファルト舗装
密粒度アスファルト舗装は、アスファルトと砕石を混ぜ合わせたアスファルト合材を使った舗装で、最も一般的な塗装と言えます。様々な規模の工事で活用され、コストも低く抑えることができるのが特徴です。
透水性舗装
透水性舗装は、雨水を舗装面に透過させることができるアスファルト舗装の一種です。雨水を地下に浸透させることができます。このため、豪雨などの際には、浸水被害を防ぐことができます。また、水はけが良いため、路面が乾燥しやすく、スリップ事故を防ぐことができます。
保水性舗装
保水性舗装は、雨水を舗装面に貯留させることができるアスファルト舗装の一種です。雨水を貯留させることで、高温時にアスファルトに熱がたまることを防ぐ効果があります。また、ヒートアイランド現象への対策としても注目されている舗装でもあります。
カラーアスファルト舗装
カラーアスファルト舗装は、道路や駐車場などの空間デザイン性を高めることができるアスファルト舗装の一種です。アスファルトに顔料を混ぜることで、舗装面に様々な色を表現することができます。このため、街の景観を彩ることができます。また、高い視認性があり、交通安全性が向上することが期待されています。
アスファルト舗装の単価
アスファルト舗装の単価は、施工箇所の広さや種類、厚み、施工方法などによって異なります。一般的に、1平方メートルあたり3,000円〜7,000円程度が相場とされています。
まとめ
アスファルト舗装は、施工期間が短く、耐久性が高く、路面騒音を低減できるなどのメリットがありますが、メンテナンスが必要であることや、夏場には路面が柔らかくなるなどのデメリットもあります。また、排水性アスファルト舗装、密粒度アスファルト舗装、透水性舗装、保水性舗装、カラーアスファルト舗装など、様々な種類が存在し、それぞれ用途が異なってきます。アスファルト舗装を施工する際には、目的や使用環境に合わせて適切な種類を選択し、単価や施工方法なども考慮することが大切です。
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