
「2級建築施工管理技士」は、一定の規模までの建設プロジェクトについて、工程管理や品質管理、安全管理などの業務を行う能力を証明する資格です。具体的には、そのプロジェクトの請負金額が4,000万円以下の中小規模の建設工事に限られます。
この記事では、令和5年度の2級建築施工管理技士試験の試験内容や取得方法について解説していきます。
※2級建築施工管理技士試験は受験の年によって内容が異なることがありますので、受験の際には「一般財団法人 建設業振興基金」のサイトをご参照ください。
(参照:https://www.fcip-shiken.jp/pdf/2KGz_tebiki.pdf)
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2級建築施工管理技士試験の申し込み方法

まずは2級建築施工管理技士試験の申込み方法から解説します。2級建築施工管理技士には第一次検定と第二次検定がありますが、どちらもインターネットの申し込みはできず、書面での申し込みとなります。
ただし、再受験の申し込みの際はインターネットの申し込みも可能です。
申し込み期間は、令和5年度の場合は7月14日〜7月28日の間となっております。インターネットによる再申し込みの場合は6月30日の9時〜7月28日の23時59分までとなっています。
受験日程、試験会場、合格発表
2級建築施工管理技士試験の試験地は以下です。
・札幌
・青森
・仙台
・東京
・新潟
・金沢
・名古屋
・大阪
・広島
・高松
・福岡
・鹿児島
・沖縄
なお、学生の場合は札幌・青森・仙台・東京・新潟・金沢・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・鹿児島・沖縄でも受験が可能ですが、その場合は個人受験ではなく、学校申し込みの受験になります。
合格発表は第一次検定で12月22日、第二次検定では令和6年の2月2日となっています。
受験資格
2級建築施工管理技士の受験資格は、受験の種別(建築・躯体・仕上げ)によって異なります。また、最終学歴や技能検定の資格保有など、さまざまな条件によって変わってきます。
以下は、第一次・第二次検定の同日受験の受験資格です。
(引用:一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定)

その他、第二次検定のみの受験の場合は、上記の受験資格に加えて以下の条件を満たす方が受験可能になります。
・建築士法による一級建築士試験の合格者
・(令和2年度までの)2級建築施工管理技術検定試験の「学科試験のみ」受検の合格者で有効期間内の者
・(令和3年度以降の)2級建築施工管理技術検定の「第一次検定」合格者
また、第一次検定のみの場合は、試験実施年度において満17歳以上となる方が対象となります。
受験手数料・願書の購入
2級建築施工管理技士の受験手数料は、第一次・第二次検定(同日受験)と第二次検定のみ、第一次検定のみの3区分があります。第一次・第二次検定の場合は10,800円、第一次検定のみや第二次検定のみの受験の場合は5,400円になります。
願書の購入は一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定のサイトから申し込みができます。
2級建築施工管理技士の合格率

2級建築施工管理技士の試験は、年度によって合格率が異なりますが、第一次検定の平均合格率は36.9%、第二次検定の平均合格率は39.3%となっています。これは全受験者のうち、該当の割合が試験を通過し、合格したことを示しています。
2018年や2019年については第一次検定で25.9%〜31.6%、第二次検定で25.2%〜27.1%と低い水準ですが、2020年度からは第一次検定で50%以上、第二次検定でも35%以上と、高い合格率で推移しています。
(参照:https://sekokan.ten-navi.com/article/1384/)
2級建築施工管理技士の試験内容
2級建築施工管理技士の試験内容は、第一次検定はマークシート形式になります。出題科目は建築学等・施工管理法(知識・能力)・法規になり、それぞれ4肢1択になります。出題される問題数は50問ありますが、その中で40問に対して回答し、60%以上になる24問以上の正解が必要になります。
第二次検定についてはマークシートと記述の両方が出るようになります。こちらも合格点は60点です。
科目は受験種別によって変わりますが、建築であれば施工管理法(知識)、施工管理法(能力)になります。施工管理法(知識)は四肢一択で、施工管理法(能力)は記述となります。
躯体は躯体施工管理法(知識)が四肢一択になり、躯体施工管理法(能力)が記述となります。
仕上げは仕上施工管理法(知識)が四肢一択、仕上施工管理法(能力)が記述となります。
(参照:https://sekokan.ten-navi.com/article/1384/)
2級建築施工管理技士の勉強方法
2級建築施工管理技士の合格に必要な勉強時間はおよそ100〜300時間ほど必要になります。また、これは個人差も大きいので、勉強に慣れていない方にとってはもっと時間がかかる可能性もあります。
(参照:https://www.sat-co.info/blog/construction-management-engineer-study/#i)
まずはこの勉強時間を確保することが重要です。特に働きながらでは、平日と休日で使える時間が大きく変わってきます。それぞれ何時間ずつ時間を使うことができるか、最初に計画を立てておきましょう。
具体的な勉強方法は、大きく分けて独学と専門学校に分かれます。独学であれば費用を抑えることができますが、効率的な学習ができるかは個人差が大きくなります。
専門学校に行くと専門のカリキュラムを受けることができますし、不明点について質問をすることも可能ですので、学習の効率は上がります。その分、独学と比べて費用は多くかかってしまいます。
また、最近はYouTubeなどで動画の解説などもありますので、そういったものを組み合わせるのも一つの方法です。
こういった学習方法であれば、通勤中などのスキマ時間を使ってスマートフォンで学習もできます。
まとめ
2級建築施工管理技士は、建設業の中でもニーズの高い資格の一つです。そのため、取得できればスキルアップや給与のアップ、転職にも有利になります。受験資格のハードルもありますし、勉強時間の確保も必要ですが、資格取得のメリットも大きいです。今後のキャリアを考える際に、検討してみてはいかがでしょうか。
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