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型枠大工の給料事情!スパン請けや見習いの違いを徹底解説

型枠大工の給料は、建築業界内で標準的な水準にあります。これは、建築作業員全般の給料と比較した場合の話です。一方で、日本全国の全産業の平均年収と比較すると、型枠大工の給料は若干低いとされています。
しかし、この給料の水準は初期の見習い期間の給料が全体の平均に大きく影響しています。見習い型枠大工の給料は一般的に低くなりますが、スキルと経験を積むことで給料は大幅に上昇します。したがって、型枠大工が稼げないわけではなく、経験とスキルによって収入が増えます。この記事では、型枠大工の仕事内容や給与について解説していきます。

型枠大工の仕事内容とは


型枠大工は、建築物の骨組みとなる型枠の製作・組立・解体などを担当する職人です。主に木材や鉄筋などを使い、建物の基礎から上棟までの構造物を作り上げます。型枠大工は、一般的に想像する住宅や神社の建設に関わる大工とは少し異なる専門性を持つ職業です。彼らの主な業務は、建物の土台となる基礎を作ることで、これは主にコンクリート工事として行われます。
具体的な作業としては、板を組み立てて鉄で固定します。そしてその作成した型枠(モールド)にコンクリートを流し込んでいき、固めていきます。この型枠を作り、コンクリートを流し込んで固める作業を「型枠工事」と呼びます。型枠大工のスキルと経験は、建物の基礎の品質と耐久性に大きく影響するため、非常に重要な役割を果たします。
この職業は、建物が木造であろうと鉄筋コンクリートであろうと、建物の基礎を作るという普遍的なニーズがあるため、常に需要があります。したがって、この職業は絶えず存在し続けると言えるでしょう。

型枠大工の平均給料


型枠大工の平均年収は約431万円で、これは建設業界内で見ると平均的な範囲に収まります。一方で、日本全体の平均年収と比較すると、型枠大工の年収はやや低めに見えます。

(参照:令和4年賃金構造基本統計調査 https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/27)
しかし、これは型枠大工や一般的に建設業界が他の職業に比べて稼げないという意味ではありません。建設業界では見習いの期間が長く、その間は給与が低い傾向があります。これは、技術と経験を身に付けるまでの一時的な状態です。
見習いの期間を経て技術を身に付けると、給料は大幅に上昇します。また、独立して自分のビジネスを始めると、年収はさらに増加し、1000万円以上も十分に達成可能となります。
さらに、型枠大工にとって、特定の資格を取得することは、技術力の証明となり、さらなる給与の上昇を期待できます。資格は専門知識と技術を証明するだけでなく、自分自身のキャリアアップにも役立ちます。以下に、型枠大工に関連する資格をご紹介します。

型枠支保工の組立て等作業主任者

「型枠支保工の組立て等作業主任者」の資格は、労働安全衛生法に定められた国家資格の一つで、これを取得すると型枠解体工から主任者として活動できます。この資格を持つことで、作業の範囲が広がり、給料の大幅な増加が期待できます。
この資格は人気が高いですが、取得には「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」を修了しなければなりません。受講資格は以下の通りです。

  1. 型枠支保工の組立てもしくは解体に関する作業に3年以上従事した人
  2. 大学、高等専門学校もしくは高等学校で土木あるいは建築関連の学科を専攻・卒業し、その後2年以上にわたって型枠支保工の組立てもしくは解体に従事した人
  3. 「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」規定第1条が定める人

資格取得の流れは、受講資格があれば、「型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習」を受講し、修了すれば資格を取得できます。そのため、「型枠支保工の組立て等作業主任者」の資格取得難易度自体は特に高くありません。
この資格を持つことで、型枠大工としてのスキルや経験を証明することができ、自身のキャリアアップにつながります。

施工管理技士

施工管理技士とは、「施工管理技術検定」に合格した者を指し、これは建設業法第27条に基づく国家資格です。施工管理技士は建設現場でのプロジェクト管理や品質確保、安全管理などを担当します。
この資格は1級と2級の二つのランクがあります。1級施工管理技士の資格を取得すると、特定建設業の専任技術者、一般建設業の主任技術者及び監理技術者として働くことが可能となります。2級施工管理技士でも一般建設業の専任技術者・主任技術者になれるため、キャリアの幅を広げることができます。

型枠施工技能士

型枠施工技能士は型枠大工の技術を証明する国家資格で、型枠工事の専門家としての技術力を証明します。この資格は施工の中心メンバーとしての役割を果たすことができ、型枠工事の品質を確保し、業務遂行の効率化に貢献します。
また、型枠施工技能士は社会的に認知されている資格であり、信頼も高いです。これは独立を目指す人にとって特に重要です。この資格は1級と2級に分けられています。2級の型枠施工技能士は、実務経験を2年積んだ後に取得することができます。しかし、1級の型枠施工技能士は、7年の実務経験と高度な実技・筆記能力が求められます。資格取得のプロセスは難易度が高いですが、それだけに取得後の待遇やキャリアの幅が広がります。そのため、型枠大工として高収入を目指す場合、型枠施工技能士の資格は取得しておくべき資格と言えます。

型枠大工の仕事と請け方


型枠大工の収入は仕事の請け方に大きく影響されます。特に独立して一人親方として働く場合、その働き方が収入に直接影響がでるので確認しましょう。

見習い

型枠大工を目指す若者が最初に経験するのが見習いとしての期間です。見習いとは、熟練工や親方から直接技術や知識を学ぶ初期の段階を指します。この期間中は一般的に給料は低く、雑用が多いですが、その代わりに技術的な指導を受けることができます。
見習い期間中には、基本的な大工の技術を学びます。これには、道具の使い方や材料の扱い方、さらには安全に作業を行う方法などが含まれます。また、見習いは現場での経験を積み、実際の作業を通じて技術を磨きます。
雑用が多いと感じるかもしれませんが、これらのタスクを通じて、現場の流れやチームワーク、仕事の進行管理などを学ぶことができます。

スパン請け

スパン請けは、主に型枠の施工に特化した働き方です。これには、資材の拾い出しや加工、セパ釘の打ち込み、地墨出しや仕上げ墨出し、コンクリートの相番、各種資材の発注などが含まれます。そのため、これらの仕事をしなくて済むため、作業効率を大幅に上げることが可能です。
スパン請けの一番の利点は、自分の時間を自由に管理できることです。時間が許す限り、別の現場でさらに仕事を請け負うことも可能で、それにより収入を増やすことができます。

1棟請け

1棟請けという仕事の請け方は、ある住宅や建築物1棟の完成に関わる全ての作業を請け負う方法を指します。その報酬は、完成した建築物1棟あたりの一定額となります。この契約形態の中には、人件費、材料費、運搬費、交通費など、工事に必要な全ての経費が含まれています。
この仕事の請け方の最大の特徴は、工事を速く、また安価に進行させることができれば、より多くの利益を得られるということです。しかし、反対に工事の進行が遅れたり、材料費が高騰したりすると、その分利益は減少します。そのため、この請け方は、売上自体の金額は大きくなる可能性がありますが、実際に利益として残せる金額がどれだけになるかが問題となります。

長期応援

長期応援とは、一人親方や個人事業主が別の親方や事業主からの依頼に応じて、特定の現場で定期的に作業を行い、その報酬を得る契約形態を指します。仕事の具体的な内容、作業場所、作業時間などは、契約時に詳細に定められます。
報酬の計算は通常、人工と呼ばれる単位に基づいて行われます。人工とは、1人の労働者が1時間働いたことに相当する労働力のことを指します。したがって、長期応援の報酬は、基本的には「人工×時間」で計算されます。
長期応援の契約では、材料費や運搬費は通常、依頼主が負担します。ただし、現場までの交通費などは状況によりますので、契約時に明確に確認することが重要です。
長期応援の働き方は、特定の依頼主からの信頼を得られると、継続的な仕事が増えやすいという特徴があります。これは、長期的な安定した収入源を確保する上で有利と言えます。

まとめ

型枠大工の給与は、職種や請け方によって大きく異なります。経験や技能を磨き、高い報酬を得るためには、見習いからスタートして、スキルアップを重ねて職種を上げ、長期的な視野で仕事を請けることが重要です。また、職人としての技能だけでなく、現場管理や人材育成などのマネジメント能力も求められる場合があります。しっかりとスキルを身に付け、幅広い能力を持つことが、より高い給与を得るための近道となるでしょう。

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この記事を書いた人


株式会社助太刀マーケティングチーム

助太刀社員 転職サポート編集部

助太刀社員 転職サポート編集部です。転職にまつわるお悩みや疑問にお答えし、より良いキャリアを作っていけるようにお手伝いさせて頂きます。


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