
建設現場における建築や工事の進行に欠かせない存在として、雑工が注目されています。
この記事では、これから建設業の仕事を考えているかたに向けて、建設プロジェクトの円滑な進行に不可欠な役割を果たす雑工の役割や仕事内容、そして将来的なキャリアパスについて解説します。
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雑工とは

雑工とは、工事とは直接関係しないが、施工を完了する上で欠かせない仕事や、その仕事を行う人のことを指します。
いわば、何でも屋といえるでしょう。
雑工の仕事内容
建設業ではさまざまな職種の職人さんが連携して作業を行い、施工を完了させていきます。
そんななかで、それぞれの職人さんが自分だけができる仕事に専念できるようにサポートするのが雑工の仕事です。
例えば現場の場内整備、養生貼り、清掃、資材の搬出入、壁のハツリやクロス剥ぎなど、雑工の仕事内容は多岐に渡ります。
現場によりますが、職人さんの仕事を一部行うケースもあります。
ひくてあまたの雑工
下のグラフは、日本の建設投資額の推移です。このグラフを見ると、日本の建設投資額は2015年以降、若干の上下はあるものの、安定して増加し続けていることがわかります。
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(日建連デジタルハンドブックより)
そんななかですが、建設業の人材不足は慢性的に続いており、2023年1月には5.09倍となっています。そのため、建設業の現場では、職人さんには職人さんにしかできない仕事に集中してもらい、施工を効率化していくことが求められています。
結果的に、雑工の仕事の需要も高まっています。そのため、雑工の仕事に対してのニーズは高まっています。
見習いとしての面も

実際に助太刀社員で求人を見てみると、雑工としての求人自体は多くはありません。これは、雑工の仕事の特性上、さまざまな職種に包括されていることに加えて、手元作業と呼ばれる職人さんの見習いという面があるためでしょう。
助太刀社員では、「躯体/雑工」と「設備/雑工」という職種で求人を検索することができますが、鉄筋工の未経験歓迎の求人や、未経験歓迎の電気工事士の求人などがありました。
こういった企業では、見習い期間に雑工としての業務をしてもらいながら、技術や経験を積んで、その後、特定の職種の職人に育てていきたいというニーズがあると考えられます。
こんな人にオススメ

では、雑工の仕事はどんな人に向いているのか、以下にまとめてみました。
サポートにやりがいを感じる人
雑工の仕事は他の職人さんが自分の仕事に専念できるようにサポートをすることが主な仕事になります。
そのため、周りの職人さんのことを考え、仕事がしやすい状況を作っていくことにやりがいを感じる人は雑工に向いています。
これから建設業の仕事に就いてみたいと思っている人
雑工の仕事は建設業の経験がなくても就けることが多いです。企業側も、全くの未経験者であることを前提として募集している場合が多いため、これから育てていくというスタンスでいることが多いです。
そのため、建設業の仕事に興味があって、これから建設業の仕事を始めてみたい人におすすめの職種です。
幅広い仕事を試してみたい人
職人さんの仕事は専門性が高く、一つの仕事を突き詰めることが多いですが、雑工の仕事は活躍の幅が広く、さまざまな現場で、多様な職人さんのサポートを行います。
そのため、雑工の仕事は、こういった幅広い職種を経験してみたい方におすすめです。
多能工を目指す人
雑工と近い職種として、多能工があります。多能工とは、施工の中で特定の職種に限らず、さまざまな仕事をこなす職人さんの事を指します。雑工との大きな違いは、雑工が他の職人さんにとって快適な現場環境を整えることを主としていることに対して、多能工は職人さんと同じように専門的な作業を行います。
雑工と多能工の違いはありますが、雑工から仕事を始めて、さまざまな職種を経験した上で多能工を目指すのも一つの方法です。
そのため、雑工の仕事は将来的に多能工を目指したい人におすすめです。
雑工からのキャリアパス
最後に、雑工からのキャリアパスについて解説したいと思います。
建設業のキャリアの入り口
先述の通り、雑工の仕事はさまざまな職種の手元としての役割もあります。そのため、これから建設業の仕事を始める人にとって、キャリアの入り口になります。建設業には独特の用語や尺度が使われており、初めて現場に入るとまわりの職人さんの会話の意味が全く分からないということも多いでしょう。
まずは雑工として経験をつみ、現場で使われる用語や尺度などを理解し、現場での動き方を覚えた上で、特定の職種の実務に以降するというのはどの職種も共通しています。
雑工は、職人としてのキャリアの入り口といえます。
また、雑工としての経験は、施工管理を目指す上でも役立ちます。
施工管理とは、いわゆる現場監督のことを指します。現場で職人さんに作業の指示をし、施工が問題なく完了するようにさまざまな観点から現場の管理を行います。
一般的に、施工管理は給与水準が高い傾向にあります。
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施工管理は現場全体を俯瞰的に見る能力が求められます。そのため、雑工としてさまざまな視点で現場を経験し、その経験を活かして、最終的に施工管理を目指すのもキャリアパスの一つです。
建設業の需要は今後も安定して増加していくことが予想されますが、これは施工管理も例外ではありません。
長期的な計画を立てる必要はありますが、将来的に年収1000万円以上を目指すことができるのは非常に魅力的です。
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まとめ
雑工とは、建設現場において、他の職人さんをサポートする縁の下の存在であると同時に、建設業における多様なキャリアの入り口でもあります。
一般的に、雑工は他の職種と異なり、専門性が低いと言われることがありますが、雑工のスキルは、あらゆる職種の基本でもあります。
これから建設業に転向を考えている方は、雑工の仕事と今後のキャリアを意識してみてはいかがでしょうか。
参考
https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart5-1/index.html#link01
https://d-spirit.jp/know-how/20967/#:~:text=%E6%9C%80%E6%96%B0%E3%81%A7%E3%81%82%E3%82%8B2023%E5%B9%B41%E6%9C%88%E3%81%AE%E6%9C%89%E5%8A%B9%E6%B1%82%E4%BA%BA,%E5%80%8D%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
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