防水工とは、建物の耐久性を保つ重要な役割を果たす職種であり、建築物や施設の寿命を左右する重要な仕事です。
この記事では、防水工の仕事に興味のある方にむけて、防水工の仕事内容や年収、防水工に向いている人や防水工の面接対策などについて解説していきます。
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防水工とは?
防水工とは、建物の仕上げを担う役割の一つであり、屋根や屋上、外壁やベランダなどの防水工事を行い、建物への漏水を防ぐ仕事です。
例えば屋上の防水であれば、液体状の樹脂を塗るウレタン防水、塩化ビニールのシートを敷き込むシート防水、ルーフィングと呼ばれる防水材を防水工事用アスファルトで貼り付けるアスファルト防水、FRP(繊維強化プラスチック)を用いたFRP防水など、さまざまな工法があります。
これは一般住宅に限らず、ビルなどの建築物でも同様の工法を行います。ウレタン防水や戸建て住宅、FRP防水は小規模な建物、大規模なビルやマンションはアスファルト防水を施すのが一般的です。
防水工は、建物の仕上げにこれらの工事を行うことで、建物内への漏水を防ぎ、建物が傷まないようにします。
また、防水工事は一度行って終わりではなく、定期的なメンテナンスが必要になります。アスファルトは時間が経つと劣化し、ヒビが入ってきます。そのため、定期的に防水材の塗り直しや敷き直しの作業が必要になります。防水工法によって耐用年数は変わりますが、概ね8年〜25年ほどのサイクルでメンテナンスをする必要があります。
建物は建てたあと、何十年にもわたって利用されます。場合によっては100年単位で維持される建物もあります。
そんな建物も、防水工事を適切に行わないと途端に寿命が短くなってしまいます。漏水によって、壁や天井、壁などにダメージを与え、カビや腐敗、シロアリなどの害虫が発生する可能性があります。
防水工とは、建物が長く人々に利用され、サステナブルな社会の実現に貢献できる仕事です。
防水工の年収は?
では、防水工の年収はどのくらいになるでしょうか?
「職業情報提供サイトjobtag」によると、防水工の給与は全国平均で460.7万円となっています。
日本の平均年収が443万円であることから、防水工は高収入が見込める仕事と言えます。
(参照:令和3年分 民間給与実態統計調査)
地域別に年収を見ると、千葉県が651.6万円で最も高く、年代別では50歳〜54歳が559.41万円で最も高くなっています。また、70歳以上の年収が353.05万円となっているのも特徴です。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査の概況」によると、70歳以上の平均賃金は238.1万円となっているため、長期間、高い水準の給与を期待できる仕事といえます。
これらの点から、防水工の仕事は需要も高く、高収入を狙える職種ということがわかります。
防水工に向いている人
では、防水工に向いている人はどんな人でしょうか。
地道で細かい仕事をコツコツ取り組める
防水工の仕事は、水が建物に入ってこないようにさまざまな工法を活用するため、細かい工程が数多くあります。そのため、施工の作業をコツコツと丁寧に行っていく必要があります。防水工に向いている人は、こういった作業に抵抗がない人といえます。
責任感がある
防水工の仕事は、建物の完成時に終わるわけではありません。建物が完成し、人が住んで長い期間を快適に過ごせるようにすることが防水工の仕事です。
そのため、責任感をもって自分の仕事を進めることができる人は防水工に向いています。
適切なコミュニケーションが取れる人
防水工事はチームで行うことが多いです。チームで分担することで作業が効率化し、施工中の事故のリスクを減らすことができます。
チームで仕事をする上で、適切なコミュニケーションが求められます。しゃべるのが得意かどうかより、その場で必要な報告・連絡・相談などを滞りなく行い、チームとして仕事が円滑に進むようにする能力が必要です。
まずは未経験歓迎の求人を探そう
防水工の仕事の経験はないけど興味があるかたもいらっしゃると思います。結論からいうと、防水工の仕事は未経験でも始めることが可能です。(2023年8月30日時点)
助太刀社員で求人を見てみると、未経験歓迎の防水工の仕事も多くあります。残業がほぼ無いという求人も多くあります。
また、異業種からの転職も可能な職種でもあります。
その他、塗床の仕事も行う求人もあります。塗床とは、下地コンクリートと呼ばれる建物の床や壁に使われるコンクリートに、塗料を塗って仕上げる作業を指します。防水工の仕事に加えて、こういった作業を覚えられる求人もあります。
給与は未経験でも30万円を超えるものもあり、経験をつむと月給38万円以上の求人もあります。
防水工事の今後の需要
「職業情報提供サイトjobtag」によると、防水工の有効求人倍率は12.84倍と、全職種の平均である1.30よりも大幅に高くなっています。
(参照:厚生労働省 「一般職業紹介状況(令和5年6月分)について」)
有効求人倍率とは、一定期間内における、求人の数と求職者の数の比率を示す指標です。つまり、塗装工の求職者の数に対して、求人数が大きく上回っているということです。
このことから、防水工事の需要が極めて高い状態にあるとわかります。
では、今後の需要はどうでしょうか?
下のグラフは、日本の建設投資額の推移です。このグラフを見ると、日本の建設投資額は2015年以降、若干の上下はあるものの、安定して増加し続けていることがわかります。
例えば都市の再開発や老朽化したビルの補修など、私達の生活の根幹を支える建設工事の需要は、今後も安定して続くと考えられます。
(日建連デジタルハンドブックより)
防水工事は建物の施工においてはほぼ必須の工程ですので、建設工事の需要に伴い、今後も安定した需要を確保できると考えられます。
また、社会全体が持続可能性を重要視するなかで、建物の寿命を長くする防水工の仕事は、今後も安定したニーズが見込まれます。
まとめ
防水工の仕事は、建物の寿命を延ばし、快適な生活環境を提供する重要な役割を果たしています。
防水工の需要は非常に高く、将来性もあるため、未経験から建設業への転職をお考えの方は、防水工を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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