建築/建設業の求人・転職を探すなら助太刀社員

転職サポート

「転職活動って何から始めたらいいかわからない...」「転職って不安...」
という方のために、
企業の探し方や履歴書の書き方、
面接のポイントまで転職を成功に導くための
ノウハウをご紹介します!

  1. トップ
  2. 転職サポート
  3. 職種特集
  4. 重量鳶とはどんな仕事?年収や将来性についても解説

職種特集

重量鳶

重量鳶とはどんな仕事?年収や将来性についても解説

鳶職というと、足場を組んで足場を移動する職人さんというイメージするかたも多いでしょう。

ですが、鳶職にもさまざまな職種があります。

今回は、そんな鳶職のなかでも、重量鳶の仕事内容や年収、将来性について解説したいと思います。

鳶職の仕事にご興味のある方は、ぜひご覧ください

この記事をお読みの方におすすめの求人

株式会社助太刀が運営する求人サイト「助太刀社員」の中から、この記事をお読みの方にぴったりの「最新の求人」が掲載されています。
理想の職場で新たな一歩を踏み出しませんか?求人詳細は以下をクリック!

重量鳶とは?


重量鳶とは、建物や施設の施工にあたって、重量物の運搬を担う仕事です。例えば工場やビルの電気・空調・給排水設備など、大型の設備の搬入や据付(ものを置いて動かないように固定すること)などを行います。なかには100トンを超える重量物もあります。

以下に、工場の工作機器の搬出を例に、重量鳶の仕事内容を解説します。

ジャッキアップ

設置されている工作機器を、ジャッキ(重量物を持ち上げる器具)を使って持ち上げる。

コロを装着

コロと呼ばれる、重量物の下に敷いて転がす器具を工作機器に装着する。

横引き

重量物を引いて動かす。人手で動かしたり、フォークリフトなどの重機を使って引き込む。

クレーンで吊り上げ、トラックに積載する

クレーンを用いて、機械を吊り上げ、トラックに乗せ、輸送します。

上記は一例になりますので、そのほかにも重量物を台車に乗せて運搬したり、山の傾斜など、道がない場所に道を作って運搬するケースもあります。

大型の設備はどこに設置してもいいというものではなく、決められた位置に、正確に設置する技能が求められる繊細な仕事です。場合によってはミリ単位の作業が必要であり、高度な技術が求められる仕事でもあります。

鳶職というと足場鳶を連想する方は多いかと思います。足場鳶は、建物の施工にあたって職人さんが高所作業できるように、足場を組み立てる職人さんを指します。
そのため、同じ鳶職でも足場鳶と重量鳶では仕事内容が大きく変わってきます。

また、鳶職の中には鉄骨鳶と呼ばれる職種もありますが、こちらは橋梁や高層ビルで、建物の基礎となる骨組み部分を組み立てる仕事になりますので、重量物を運搬する重量鳶とは異なってきます。

他の鳶職は高所作業が多いですが、重量鳶は比較的、高所作業が少ないのも特徴です。

重量鳶の年収は?


そんな重量鳶の年収はどのくらいになるでしょうか。
職業情報提供サイトjobtag」によると、鳶職の平均年収は431万円となっています。都道府県別に見ると、栃木県が673.1万円と最も多く、年齢層別に見ると50〜54歳が506.33万円と最も高くなっています。

ただし、これは鳶職全体での統計となっています。この中には重量鳶の他に、足場鳶や鉄骨鳶(鉄骨とボルト使って基盤の骨組みを組み立てる役割)の年収も含まれていますので、あくまで目安としての数字と考えた方がいいでしょう。

では、助太刀社員に掲載されている重量鳶の年収はどうでしょうか。

助太刀社員に掲載されている重量鳶の求人を見ていると、年収700万円や月給40万円以上という求人もあります。また、年間休日120日という求人もありました。(2023年8月30日時点)

未経験でも活躍できる


では、重量鳶は未経験でもチャレンジすることができるのでしょうか。同じく、助太刀社員で重量鳶の求人をチェックしてみたところ、未経験歓迎の求人は多くありました。なかには未経験でも月収30万円以上からスタートという求人もあります。

未経験からのスタートの場合、まずは重量鳶の先輩のアシスタントを行い、仕事の流れや専門的な技術を身につけることから始めます。並行して、重量鳶の仕事に必要な資格を取得し、実務経験をつんで、仕事の幅を広げていくという流れが一般的です。

また、資格取得にあたっては、資格取得の支援をしている会社もありますので、重量鳶として転職を検討する際は、そういった点もチェックしておくといいでしょう。

重量鳶になるとこんな資格が取れる!


ここでは、重量鳶の仕事をする中で取得できる資格について紹介します。

玉掛け技能講習

玉掛けは、クレーンについているフックに物を掛けたり外したりする作業を指します。玉掛けを行うには、玉掛け技能講習を修了する必要があります。重量物を運搬する際、クレーンを使うことが多くありますので、玉掛けは重量鳶にとって必須の資格と言えます。

その他、玉掛け特別教育もありますが、吊り上げ荷重(吊り上げ可能な重さ)が1トン以上は玉掛け技能講習が必要になりますが、1トン未満であれば玉掛け特別教育に参加することで玉掛け作業ができるようになります。
実際の現場では、クレーンの吊り上げ荷重が1トン未満のものは少ないため、重量鳶の仕事に活かす場合は、玉掛け技能講習が必要になります。

玉掛け技能講習は18歳以上であれば誰でも受講でき、3日で取得することができるため、重量鳶としてキャリアアップを目指すのであればぜひ取っておきたい資格です。

大型自動車第一種免許

重量鳶の現場では、大型の設備の搬入や撤去が多いです。そんな現場では、重量物を動かす上で、大型の自動車を運転する場面が多くあります。そのため、大型自動車の運転免許があると、重量鳶としての活躍の幅が広がります。
大型自動車には第一種と第二種がありますが、第二種は乗車定員30人以上の路線バスや観光バスなどを対象としていますので、重量鳶の仕事で必要な大型自動車免許は第一種になります。

大型自動車第一種免許は満21歳以上から取得することができます。19歳以上で、かつ、中型免許、準中型免許、普通免許又は大型特殊免許のいずれかの運転免許を受けていた期間が1年(当該免許の効力が停止されていた期間を除く)。以上あれば受験することができますが、一般的には21歳以上で取得するかたが多いです。

取得にあたっては、自動車教習所に通うか直接試験を受けにいく方法がありますが、直接試験を受けるのはハードルが高く、自動車教習所に通うケースの方が多いでしょう。

とび技能士

とび技能士は国家資格であり、鳶に関する高い知識や技能を証明する資格です。とび技能士は1級から3級までありますが、1級と2級は実務経験が必要になります。3級に関しては実務経験は不問なので、まずは3級を目指してみるといいでしょう。3級に合格すると実務経験に関わらず2級を受験することができ、2級に合格すると、1級に必要な実務経験短くなります。(通常、学歴を考慮しない場合は7年の実務経験が必要ですが、2級合格後であれば2年以上、3級合格後であれば4年以上になります)

とび技能士は学科試験と実技試験に分かれています。学科試験では、施工法、材料、建築構造、関係法規、安全衛生に関する知識が問われます。
実技では、仮設の建物などの組み立て、解体、切削や玉掛け、材料の運搬などを行います。

重量鳶の資格の中では最もハードルが高い資格と言えますが、長期的なキャリアアップを目指すのであれば、いつかは取得したい資格です。

(参照:https://shikaku-fan.net/000376/

重量鳶の今後の需要は?

職業情報提供サイトjobtag」によると、防水工の有効求人倍率は12.84倍と、全職種の平均である1.30よりも大幅に高くなっています。
(参照:厚生労働省 「一般職業紹介状況(令和5年6月分)について」)

有効求人倍率とは、一定期間内における、求人の数と求職者の数の比率を示す指標です。つまり、塗装工の求職者の数に対して、求人数が大きく上回っているということです。
このことから、防水工事の需要が極めて高い状態にあるとわかります。

では、今後の需要はどうでしょうか?

下のグラフは、日本の建設投資額の推移です。このグラフを見ると、日本の建設投資額は2015年以降、若干の上下はあるものの、安定して増加し続けていることがわかります。
例えば都市の再開発や老朽化したビルの補修など、私達の生活の根幹を支える建設工事の需要は、今後も安定して続くと考えられます。
また、近年は製造業が国内の生産拠点を強化する動きも見られ、工場の新設や設備強化のより、建設業の需要が高まることも考えられます。


(参照:日建連デジタルハンドブック|日本政策投資銀行 全国設備投資計画調査

重量鳶は大型の設備や工場の施工には欠かせない職種であり、上記のような需要の影響を強く受けます。
また、直近のトレンドとしては、大阪万博のような大型イベントの開催も控えており、ここでも重量鳶に一定の需要が生まれることが予想されます。
これらの点からも、重量鳶の需要は今後も安定して増え続けていくことが予想されます。

まとめ

重量鳶とは、建物や施設の重量物の運搬を担う仕事であり、今後も安定した需要が見込める仕事です。

建設業への転職をお考えであれば、重量鳶の仕事を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人


株式会社助太刀マーケティングチーム

助太刀社員 転職サポート編集部

助太刀社員 転職サポート編集部です。転職にまつわるお悩みや疑問にお答えし、より良いキャリアを作っていけるようにお手伝いさせて頂きます。


読んだ記事をシェアする

転職成功事例

転職ノウハウ

転職コラム

職種特集

建設業の豆知識