建設業の転職活動をする上で、自分の強みを伝える自己PRはとても重要なものです。採用担当者が「会ってみたい」「欲しい人材である」と思ってもらえるような内容に書ければ、採用に一歩近づくことでしょう。
今回は、自己PRではどのようなことが見られるのか、自己PR作成の流れ、読まれやすい自己PRの鉄板構成について解説します。
自己PRではどういったポイントが見られている?
採用担当者は自己PRを読んで、応募者の経験やスキルが自社にマッチしているかどうかを見ています。それを理解した上で自己PRを書くことが転職成功の近道となります。
応募者にとって自己PRは、志望動機や学歴・職歴だけでは伝えきれない「自分の強み」を伝えるものです。そのため書く前には、まずは自分の強みや、それに関連するエピソードなどを洗い出す必要があります。
一方、企業にとっての自己PRは「応募者の経験・スキルの把握」と「自社とマッチする人材かどうかを見極める」ためのものです。つまり、強みだけがどれだけ羅列されていても、それが自社の求める人材像に合致していなければ、採用につながらないということになります。
そのため、自己PRを書く際には、応募先企業がどのような人材を欲しがっているのかを知り、それにリンクする強みをアピールすることが大切です。
自己PRを書く際の大まかな流れ
建設業の転職において自己PRはとても大切なものです。応募先企業の採用担当者が「会ってみたい」と思うような内容を目指すために、まずは大まかな流れを把握しましょう。
企業がどのような人材を求めているか知る
まずは、応募先企業がどのような人材を求めているのか、求人情報やホームページを参考に調べましょう。自己PRでは、自分が応募企業の求める人材であるとアピールすることが、採用の決め手となるためです。
例えば、「経験年数5年以上」という条件があれば、企業は現場経験が5年以上ある人材を求めていることになります。他にも、スキルや資格、特定の工事経験者といった条件の有無もチェックすると、企業の求める人材がより明確になります。
自分の強みとマッチする点を見つける
企業の求める人材を把握できたら、自分の強みとマッチする点も探していきましょう。マッチする点があればあるほど、採用されやすくなるためです。
例えば、現場での経験5年以上という条件があり、自身も5年以上の経験があるならば、企業の求める人材と自分の強みがマッチしていることになります。他にも求人情報などから、企業がどのような人材を求めているかを割り出し、自分の強みと合っていればどんどん箇条書きでいいので書き出していきましょう。
企業が求める人材に合致していることをPRにまとめる
実際に自己PRを書く際には、企業が求める人材とマッチしている点を分かりやすくまとめましょう。それを読むことで企業側は「欲しい人材である」ことがひと目で分かり、採用されやすくなります。
採用担当者に分かりやすくアピールするためには、体験談や保有資格を明確にすると良いでしょう。例えば「公共工事の経験者」が求められている場合、自分が過去に携わった公共工事の現場での体験談を簡潔に紹介することでPRにつながります。建築物の名前などがあると、具体的にイメージされやすく、強いアピールになります。他にも、求める人物像とマッチする保有資格やスキルなどがあれば、可能な限りアピールしておきましょう。
ただし、自己PRが長くなりすぎると、逆にアピールポイントがぼやけます。応募先企業が興味を持ちそうな部分にしぼり、印象に残る形で作成していきましょう。
読まれる自己PRの”鉄板”構成
自己PRにたくさんアピールポイントを書いたとしても、読まれなければ意味がありません。採用担当者はたくさんの応募者の自己PRを読んでいます。そのため、魅力的で読みやすいものでないと、じっくり目を通してくれない可能性があります。
以下で、採用担当者にしっかり読まれる、自己PRの鉄板構成について解説します。
結論となる「自分の強み」を最初に書く
自己PRを書く際には、最初に結論である自分の強みをシンプルにまとめて書きましょう。結論を最初に持ってくると、何を言いたいのかを把握しながら読めるので、読み手側が文章全体を理解しやすくなるためです。
採用担当者は何人もの自己PRを読まなくてはいけません。そのため、一つひとつのPRにかけられる時間は少ないですし、場合によっては流し読みするケースもあります。そういった場合でも、簡潔にまとめられた結論が頭にあれば、採用担当者はひと目で応募者の強みを理解できます。
注意点としては、自分の強みは必ず「企業の求める人材とマッチしたもの」を書くことです。これがズレていると、ひと目見ただけで「うちとマッチしない」と弾かれてしまう恐れがあります。また、アピールしたいことが多いからといって、冒頭につめこみすぎないようにしましょう。できる限りしぼって、ひと目で強みを理解してもらえるように意識してください。
強みを裏付ける「エピソード」
シンプルな結論として自分の強みを最初に持ってきたら、次はその強みを裏付けるエピソードを入れましょう。強みだけでは説得力に欠けてしまいますが、エピソードがあれば具体性が高まり、読み手となる採用担当者も納得しやすいためです。
例えば、「現場監督を務め、調整能力に自信がある」という強みを打ち出した場合、それを裏付けるためにこのようなエピソードを盛り込んでみてはどうでしょうか。
「以前、長雨により工期が大幅に遅れたことがあります。私は現場監督として、スケジュールや部材搬入スケジュールの調整を行うことで、工期を間に合わせることができました。職人たちとも十分にコミュニケーションをとることで理解してもらい、協力を得られたことも、状況を打破できた大きな要因です」
このように具体的なエピソードを交えれば、強みが裏付けられて採用担当者も信頼感を持ってくれることでしょう。
応募企業で強みが「どう活きるか」
自身の強みとそれを裏付ける根拠を示したら、応募先企業でその強みをどのように活かせるのかを書きましょう。企業にどのような貢献ができるかを記すことで、採用担当者に採用をイメージしてもらうためです。
以下は前述の内容を踏まえての例文です。
「こうした経験を活かし、貴社でも柔軟な対応や調整、綿密なコミュニケーションをとり、安全で質の高い業務を行っていきたいと考えています。そして貴社の掲げる『安心して暮らせる街づくり』というコンセプトを実現していきます」
強みや根拠を受け、応募先企業と関連付けて「何ができるのか」「どのような貢献ができるのか」を伝えましょう。
まとめ
今回は建設業の転職における自己PRの書き方について解説しました。
企業にとって、自己PRは自社とマッチする人材かどうかを見極めるためのものです。そのため、採用担当者は自己PRで「自社に合うスキルや資格、強みを持っているか」を重点的に見ています。それを踏まえると、転職を成功させるためには「応募先企業に合致する強み」をアピールするのが最も重要であることが分かります。
また、採用担当者へ強みを分かりやすく、説得力を持ってアピールするためには、自己PRの書き方も意識することが大切です。ご紹介したように、まずは強みをシンプルに書き出し、具体的なエピソードにより説得力を持たせ、最終的に強みを企業で活かせることをアピールしましょう。
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