建設業は国内外問わず無くてはならない大切な仕事です。しかし、働くなかでさまざまな理由から転職を検討する人もいます。
今回は建設業界に携わる人が転職を決めた6つの理由を紹介します。さらに後半では実際に転職を検討する際のポイントもまとめました。
この記事を読んでわかること
- 建設業で転職する理由
- 転職は目的を明確にしてから行うと成功しやすい
- 転職理由は転職活動ではポジティブに伝える
建設業で転職しようと思った理由とは?
建設業界は人手不足が深刻ですが、人がなかなか定着しないといった課題を抱える会社も多くあります。では、転職した人はどういった理由で転職を決めたのでしょうか。
ここでは転職した人が「辞めよう」と思った理由の中から6つ紹介します。
自身のキャリアアップ・新しい挑戦
転職というとネガティブな理由を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実際は自身の次のステップを見据えた転職も多くあります。今まで培ったスキルを活かし、より規模が大きい現場やさらなるスキルが習得できる環境に移るための転職です。
たとえば、これまで作業員として働いていた人が現場監督を目指してチャレンジしたり、若手として働きながら施工管理技士の資格取得を目指した転職をしたりといったものが例として挙げられます。
業務内容のミスマッチがあった
業界問わず、業務内容のミスマッチは転職理由として多く挙げられるものですが、建設業においてもよくある転職理由のひとつとなっています。
入社時に言われていた業務が実際にはごく一部で、自分がやりたい業務がなかなかできなかったというものや、施工管理業務で採用されたにもかかわらず現場作業がメインだった、などという話も聞かれます。
もちろん会社によっては、このようなミスマッチが発生しないよう事前に業務内容を明確にするところも多くありますが、そうでないケースも残念ながら存在します。
労働環境の悪い職場だった
建設業は屋外作業が多く季節や天候にも左右されますが、天候の悪い中無理に働かせるなど労働環境に問題のある会社の場合に転職を決めたという人も多くいます。
また、近年は建設業界において急速にIT化が進んでいますが、働いている会社が昔ながらの業務手法や管理体制から進歩していない場合、若い世代にとっては非効率的で不満を感じるでしょう。こういったアナログな労働環境も、転職理由になり得るものです。
労働時間が長い・休みの少ない職場だった
会社によっては、労働時間が長くなったり、工期の遅れによる休日出勤が発生します。お客様にスケジュール通り建物を引き渡しするために、従業員の残業が長時間にわたったり「明日出勤してくれないか」と唐突にお願いされたりすることもあるでしょう。
いくら残業代がついたとしても、プライベートを無視した長時間労働や休日出勤を命じられた場合はストレスが溜まります。このような長時間労働が多い場合も、転職を決める理由となります。
職場の人間関係が悪かった
業界問わず人間関係の悪化で転職を決意する方は多くいます。どれだけやりがいのある仕事でも、一緒に働く人の人間性に問題があると業務に支障をきたします。
自分に対して明らかに悪意を持って接してくる人や、無気力で仕事を人に押し付ける人、威圧的な人など人間関係の悪さは転職のきっかけとなりえます。
待遇面に不満があった
業務内容や人間関係に問題がなくても、待遇面で不満を感じる場合も転職理由となりえます。
仕事は生活するために必要不可欠です。しかし、働いても満足に給与がもらえなかったり働きに見合った評価を受けられない場合は、より待遇の良い職場を探したくなるでしょう。
転職を決めたときに準備しておくべきことは?
転職を決めたのであれば、まず情報整理から始めましょう。ここで焦ってしまうと、ミスマッチが発生して転職を繰り返してしまう可能性があります。
事前準備を行い、計画的に転職を成功させましょう。
転職の目的を明確にしよう
「今の職場が嫌だ。どこでもいいから転職したい」と無計画に転職するのはおすすめできません。転職は今よりも良い職場探しのために行うため、自分がどんな職場を望んでいるか具体的にイメージを固めましょう。
具体的には下記のようなポイントがあります。
- 現職より給料が高い会社
- 現職より残業時間が少ない会社
- 資格取得サポートをしてくれる会社
- 週休2日など休みがしっかりとれる会社
- 従業員を大切にしている、福利厚生が整っている会社
働くときに重視するポイントはひとそれぞれですが、自分が会社に何を求めているかをじっくり考えることで、入社後のミスマッチを減らした転職活動ができるようになります。
また、家庭を持っている人の場合は、家族の意見を取り入れることもおすすめです。
自分の市場価値を把握しよう
入りたい会社のイメージが明確でも、自分の経験やスキルが不足していては採用につながりません。まずは自分のできること・できないことを把握しましょう。いますぐできる市場価値の調べ方としては、インターネット上の転職関連サービスを活用するのがおすすめです。
例えば、建築業に特化していて登録者に対してスカウトが届く求人サイトなら、自分に届いたスカウトの内容からなんとなく自分の市場価値が見えてきます。市場価値が思ったよりも低いと感じたときは、資格取得をサポートする会社を選ぶなど働きながらスキルアップを目指しましょう。
自分の市場価値に合わない会社の選択は、業務内容に負担を感じたり、業務量が多く体調不良の原因になる可能性があります。市場価値をただしく理解してミスマッチのない職場探しを行いましょう。
求人の情報収集を進めよう
自分がやりたいことと市場価値を理解したら、次は求人情報を見ていきます。求人情報で注目したいポイントは主に下記の8点です。
- 勤務形態
- 業務内容
- 給与や各種手当
- 福利厚生
- 昇給や賞与
- 残業時間(目安)
- 公式ホームページ
- 先輩従業員の声
求人情報に記載されている条件はもちろん、もし公式ホームページがある場合はチェックしておきましょう。公式ホームページには企業の目指す姿や従業員の声、ブログなど会社を知る情報が多くあるため、働く姿をイメージしやすくなります。
転職活動において転職の理由はどう伝える?
転職活動の中で悩むポイントのひとつに挙げられるのが、転職理由の伝え方です。転職活動中、面接などで転職を決めた理由を聞かれることが多くありますが、どのように伝えるか迷うこともあるでしょう。
このとき、「給料が低く改善されなかった」「人間関係が悪かった」など、ネガティブな理由を正直に伝えることは好ましくありません。このような返答があると、面接を行う企業側は「うちに来ても同じようにネガティブな理由ですぐ辞めてしまうのではないか」などと感じてしまい、印象が悪くなってしまうためです。
面接などにおいては、本当の転職理由はあるにしても、そこから一歩「前向き」な印象を与えられるものに変換して伝えることをおすすめします。
例えば以下のような形です。
どの理由を説明する際も「会社が改善しなかったから」「給料があがる見込みがなかったから」など、現職・前職の悪口とならないよう注意しましょう。会社が悪いのではなく、あくまで自分が成長するために必要な選択だったという観点を入れるようにしてください。
まとめ
建築業において転職は珍しいことではありません。主な転職理由をご紹介しましたが、同じような悩みを抱えていて改善が難しい場合は、転職もひとつの選択肢となります。
そして、もし転職を決意したら、まずは自分の考えや目標を整理してから情報収集を始めるようにしましょう。
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